生活こそが役者の仕事。 | 劇団FREE SIZE ◆ OFFICIAL BLOG

 どうも、二度目の登場、客演の中村利裕です
役者なんていうものを続けていると、役者という職業は、人間であるということのなんだろうと実感する時があります。

「宇治拾遺物語」って知ってます?
その中に「絵仏師良秀」というのがあります。
この話の主人公は良秀という仏画を描く絵師。
さて、この良秀さんの家が火事になってしまいます。
良秀さんの目の前で家財道具や描きかけの仏画が燃えていきます。
ご近所さんは、良秀さんを心配し、励まそうとします。
しかしそんな中、当の本人の良秀さんはというと、
焼け落ちる自分の家を眺め時々笑いながら頷いているのです。
不思議に思ったご近所さんが訊ねると
良秀さんが言います。
「私が今まで描いてきた、不動明王の炎はお粗末なものだった。炎というのはこんな風に燃えるのですね。」と。
財産が全て無くなってしまったこんな時に何を言っているのか?気でもふれたかとご近所さんが呆れていると
「この炎を目の当たりにすることが出来たことこそが私の財産ですよ。」
と良秀さんは答えます。


不肖な役者のおいらは、良秀さんのように普段の生活の中で出会う色々な事柄を、
財産としてストックしていくことをもっともっとしていかなくてはと思います。


↓写真は汗だくTシャツです。1日3枚はこうなります。洗濯が間に合いません。





何はともあれ、猛暑に負けない体ってどこかに売ってませんか?