「サイロとサイレージ」基礎編
登場人物
まどか…チーズプロフェッショナルの資格取得を目指してチーズを勉強中
クリム…まどかにチーズを教えてくれるクリームチーズの妖精
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昨日クリムちゃんと話した時、私サイロとサイレージを混同しちゃってたんだよね。サイロは建物で、サイレージは餌?なんか、私の知ってる塔みたいなサイロは今はもう作られてないとか。じゃあ、その後はどうなってるのかな?色々分からないー。話を聞きたーい!
ー そーっ…冷蔵庫をガチャッ !ー
M:クリムちゃんいるー?
クリム:やぁ、まどか。会いに来たの?食べに来たの?
M:またそれ?(笑)
ねぇ、私がクリームチーズ食べ切っちゃったらもう会えないの?
クリム:また買ってきてくれたら会えるよー♪
M:そっか。なら安心して食べられるね!
って、いや、今日はまたちょっと教えて欲しくて…。
クリム:昨日聞いた話が分からないとかではないよね?新しい質問?
M:わ。むっちゃ聞きにくい…。えっと、昨日の話です。サイロとサイレージについて。
クリム:なんか 、それ聞きに来るんじゃないかなーみたいな予感はあった(笑)サイロとサイレージも違いが分かってなさそうだったし。
M:そうなの。違いはなーに?
クリム:「サイロ」は、青刈りした飼料作物や生の牧草を詰めて乳酸発酵させた「サイレージ」を作るための貯蔵庫のことを言うんだよ。
M:サイロの中でサイレージが作られるのね。草を乳酸発酵したらどんな風になるんだろう。
クリム:人間でいうお漬け物みたいなものができて、長期保存が可能になるんだ。甘酸っぱいリンゴのような香りがするとも、日本酒の吟醸香の香りがするとも言われるそのかすかな香りは牛の大好きな匂いで、食欲が増すと言われているんだよ。
M:でも、昨日サイロはなくなってきてるって言ってなかった?
クリム:まどかの言ってるサイロは、塔型の建物のことだよね。あれはタワーサイロと呼ばれるサイロで、管理が大変だったりコストがかかったりするから、今はもうほとんど作られていないんだ。
M:今はどんなサイロになっているの?
クリム:刈り取った牧草を樹脂フォルムで密閉するバンカーサイロ、スタックサイロ、(ロールベール)ラップサイロが主流かな。
中でもラップサイロは「ロールベーラー」と呼ばれる、刈り取った牧草をコロコロと俵形にまとめる農業機械ができてからとても普及しているよ。それをフィルム包装して1ヶ月置くだけで「ロールベールサイレージ」が出来るんだ。使い切りやすいサイズで運搬が楽ちんなんだよ!
M:…コクッ…コクッ…
クリム:まどか?寝てるの?こら、起きなさーーーい!
M:うわぁ!まだ食べてないのに!
クリム:なんの話?
M:あ、ごめん。今からサイベージ食べるところだったの。
クリム:夢の中で牛にでもなってたの?人間は食べられないからね(笑)
もう今日はちゃんとして寝て。またいつでも聞きにおいで。
M;うん、ごめんね。じゃあ、今日のまとめだけして寝るね。
クリム:わたしもまとめよっと。
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まどかのまとめ
・「サイロ」は牧草などを乳酸発酵させるための保管庫
・「サイベージ」は、サイロで作られた発酵飼料。長期保存が可能で、牛の好きな匂いがする。
・酪農のシンボル的なタワーサイロは、今はほとんど作られていない。
・今の主流は農業機械を使って作るお手軽なラップサイロなど。
クリムのまとめ
・まどかは頭の回転がゆっくりなので、漠然とした疑問が質問に変わるのに時間がかかる。
・話が長くなると眠たくなってしまうので、手短に話すようにすること。
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M:書けたよー。クリムちゃんも書けた?
見せてー。
クリム:ダメー。(見せられない…)
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