言葉など虚しきものよ原爆忌  浅田 光

「現代俳句表現活用辞典」掲載   

株式会社東京堂出版2016.12.25初版

 

俳句にも素晴らしいものが沢山あります。俳句も沢山書き溜めてあるので、特に気に入ったものを幾つかここで紹介していきたいと思います。

 8月6日、8月9日、広島・長崎に原爆が投下された日は「原爆忌」、秋の季語として広く使われている。

毎年、広島で行われる「平和記念式典」(広島市原爆死没者慰霊式並びに平和祈念式)には内閣総理大臣が出席し、挨拶が述べられる。その挨拶の言葉が年々形骸化・陳腐化しているとの指摘が多い。

特にそれが言われるようになったのは、戦争に繋がる政策を次々と打ち出した安倍政権でのことと思うのだが、誰が何を語ろうとも、原爆の悲惨さと比べれば、言葉の軽さは虚しいばかりだ。でもぼくたちにとって、頼りになるものが、この言葉しかないのだ。せめて言葉を語る人の真実を見抜いて行くしか道はない。(文:海千)

「信楽・開運たぬき」(写真:南岳)