いつもありがとうございます。さて本日は、日本公演新聞の
「磯部一郎さんのお話」より、ご紹介します。
………………………………………………………………………………………………………………
私は芸者だった母とお客様の子供で、お姉さま方が寝食を共にする置屋で育ちました。
父と過ごした記憶はほとんどなく、いわゆる家族団欒という感覚を知らずに育ちました。
そうした環境の影響もあったのか、私はずっと自己肯定感が低かったです。
それで、「価値ある自分を作らないといけないんだ」という気持ちがあったのでしょう。
若い時は本当にがむしゃらに働きました。
100m走をずっと続けているような感覚でした。
そんなある日、がんが見つかりました。
仕事に明け暮れて無理をし続けたことや、会社が分裂したことなどの人間関係
に関するストレスの影響が大きかったんだろうと思います。
これまで、治療とがんの再発を十回以上経験してきました。
大きな病気になると、誰もが「もう駄目だ。どうぜ死ぬのだ」とネガティヴになります。
私はがんになって命の最後を意識するようになりました。
死を意識するということは、不安や恐怖を感じることでもあります。
闘病の中で、私はどうすれば死を意識しながらも、
前向きに生きられるかを考えてきました。
皆さんもいろいろな不安があって、心が奪われることがあると思います。
お金、家族、健康、人間関係・・・、そのような悩みがあると、
楽しいことをしていても、意識が不安に奪われることがあります。
不安や恐怖でネガテイブになると、人は立ち止まって動けなくなってしまいます。
私が葛藤の中でたどり着いたのは、
充実感を得られる「今」に没頭し続けるという生き方です。
講演会で皆さんに話を聞いていただいている間は、そのこととに集中する。
家に帰って子供たちと話す時は、やはりそれに集中する。
今に集中していたら、「命の最後」は感じられても、
悩まされずに生きられるようになってきました。
人はいつか死ぬか分からないのだから、やりたいことはすぐにやろう。
そして今を全力で楽しもう」ということです。
………………………………………………………………………………………………………………
命の最後を意識するようになった方の言葉は身にしみますね。
人は誰しもが、不安を抱えて生きているのだと思います。
何かに没頭している時はいいのですが、それが終わってしばらく経つと
「俺は今、何をしているのだろう?」と呆然とすることがあります。
だから、今回気づかせていただいたのは、
何かに没頭している時はもちろんそれを楽しみ尽くせばいいし、
それが終わって放心状態になる時も、何気ない瞬間をも
味わい楽しみ尽くせばいいということ。
人生には本当いろんな波がありますが、いい時もそうでない時も、
ボーッとしてる時も、何気ない瞬間も、
どんな瞬間でさえも力むことなく、愛して、味わい、
楽しみ尽くし続ければいいと思うのです。
心に響く「言葉の贈り物」は、こちら♪
https://freereo-kotobano-chikara.amebaownd.com
ぞうさんの7つの習慣実践会はこちら♪