いつもありがとうございます。さて本日は、牛尾治朗・野田佳彦・古賀伸明著

「松下幸之助と私」より、野田佳彦さんのお話をご紹介します。

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政経塾がスタートして2年目のことだった。

松下さんが1期生と2期生を相手に、

円卓室でリーダー論をテーマに講話した後、一人の塾生が質問をした。

その時に、引き合いに出したが、戦国時代を代表する三人の武将の性格を、

鳴かないホトトギスの扱いで表した有名な三つの句である。

織田信長は、「鳴かずんば、殺してしまえ ホトトギス」

豊臣秀吉は、「鳴かずんば、鳴かせてみよう ホトトギス」

徳川家康は、「鳴かずんば、鳴くまで待とう ホトトギス」である。

これについて、「塾長だったら、どれを選びますか。

もしどれも違うのなら、どうお考えですか」という趣旨の質問だった。

つまり、天下人たちの句を題材にして、松下さんのリーダー像を問うたのである。

そしたら、驚いたことに即答であった。

普通の経営者であれば「家康がいい」とか「秀吉がいい」とか

持論を説くだろうが、松下さんは間髪をいれずに、

「鳴かずんば、それもまたよし ホトトギス」と独自の句を披露したのである。

その句を聞いて鳥肌が立つと同時に、

「松下さんが普段から考えてきていることだったのだ」と得心した。

そして、「それもまたよし」という名答に感服したのである。

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松下幸之助さんのこの名答には、私も感動しました。

万人の考え方を尊重する、それぞれ違う考え方でいいのだという

松下幸之助さんならでは句だなぁと思えます。

 

松下さんは若い人々と交流して、意見が違った時などは、

その考え方を、ただひたすら聴き、それを自宅に帰った後何度も熟慮して、

次に会った時に、あれから色々考えてみたのだけれども・・・・

といつも考えてから話をすることが常だったそうです。

 

松下さんの、万人が自分より優れてる部分を持っており、

そこからいつも学ぼうとしている姿勢にしびれます。

だからこそ、考察が深くなり、すぐにホトトギスの句になったと思うのです。

 

松下幸之助さんのように、万人の声に耳を傾けながら、

地球上のすべてのもの、出来事から、学びながら、

ありたい自分を生きていきます。

 

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