いつもありがとうございます。さて本日は、渡邉祐介著

松下幸之助物語(国際社長大学の講座)より、ご紹介します。

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「ぼくは謙虚にしているという意識はありません。

けれども、結局、何事にもよらず衆知(多くの人たちの知恵)に

よらないといけないと思うのです。

10人の人がいれば、10人の知恵を借りる

100人の人がいれば、100人の知恵を借りる

1億人の人がいれば、1億人の知恵を借りるという

心構えでやっているのです。だから、今日も皆さんはじめ、

この家屋、電灯、光、その全部が我が師であるという考え方でやっています。

どこにでも、私より偉い人ばかりがいる。

私が一番あかん、そういう考えですよ」

笑顔の幸之助は続けて、「素直な心」について語りました。

素直というと「まっすぐで、人に逆らわない」といった意味の言葉ですが、

幸之助は「とらわれない」という自分の考え方を説明しました。

「私が今ひとつ、皆さんに申し上げたいのは、常に心を素直にすること。

素直な心はあなたを強く正しく聡明にしますということです。

色眼鏡を持ってものを見ますと、いろいろな問題があります。

けれでも、素直な心で何事でも真実を見ようという考えがあれば、

すべてのものがそのまま見える。

ですから、自分の欲望を入れて、ものにとらわれて見たらいけません。

とらわれない心、素直な心になってみれば物事の裏表もわかるのです。

真実が見えるから、誤った判断をしなくなるということです。」

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松下幸之助さんの物語は、幼少期の不遇の境遇から、毎回泣かされます。

丁稚奉公から始まった少年が、たった一代で世界企業を築くまでの

ストーリーに毎回感動です。

 

その一番根底にあるのが、この素直な心なのではないでしょうか。

1億人入れば、1億人の知恵を借りるというその謙虚な姿勢、

家屋、電灯、光、その全部が我が師であるという考え方、

それは、見せかけではなく本当にそう思っていたのだと思います。 

まさに、素直な心を極めた人ではないかと思うのです。

私も、すべての人から学ぶ姿勢、すべてのものから学ぶ姿勢、

その素直な心に到達できるよう磨き続けます。

 

 

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