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途方に暮れて、人生論

保坂 和志
途方に暮れて、人生論
  

うちは食器洗い乾燥機がありません。

なので、食器を手で洗っているのですが、

洗いかごの中にいっぱいなった食器を見るにつれ、

全部足しても(新品で買った価格でも)

1万円にもならないものを毎日毎日、

よく大事に洗っているなあ、となんともいえない気持ちになります。

安定と、ぼんやりした幸せと、薄いあきらめ。そんな感じ。

 

幼い頃に考えていた夢とか希望のあふれる毎日ではないけど、

それにうんざりすることもあるけど、

とりあえず生きてる大人に贈るエッセイ26篇。

 

著者の本を読むのは初めてなんですが、

世の中の少し外れたところから冷静に見ている人だなあ、と思いました。

芥川賞作家で、最近では

「書きあぐねている人のための小説入門」という本がヒットしています。

 

私が好きなのは

「生きにくさ」という幸福

平安文学を研究している女性の話から、

今の世の中で恵まれていない、生きにくさを感じている人に向けたエッセイ。

今を楽しめる人よりも、今以上のものを求め、

内面に持っている人こそが、生きにくさを感じている。

だから本当は幸せなんだよ、という視点が暖かい。

 

家に記憶はあるか

家、という空間は人間が作って利用してるようだけれども、

家自体にチカラや記憶があるとしたら。

その空間にいることで感じる何か、というのは実際にあるわけで、

こういう感性を大事にしていたいと思う。

 

カネのサイクルの外へ

現代人に必要なことは「カネ」(経済)のサイクルの外に出ること。

確かに、本当に必要なものは経済のサイクルの外にあるのかも。

 

エッセイを読むのは、なぜかというと私の場合、

自分の中の言葉にならない感情を当てはめる言葉を捜すため、というのがあります。

人生そこそこやってきて、ちょっと疲れもみえてきて、

だからといってお手軽な「癒し」では物足りない方に、ジャストフィットの言葉が見つかりそう。

 

 

 

 

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