私のモヤモヤのお話しです。
一昨年の12月、母さんから
「おばあちゃんが入院することになった」と連絡がありました。
おばあちゃんは今年で97歳。
生活全般自立していてお喋りも健在です。
毎日1時間散歩もしています。
そんなおばあちゃんがクリスマスの日にチキンとケーキを食べ過ぎて下痢をしてしまいました。
病院が年末のお休みになる前にと診察へ行ったそうなんですが。。。
尿検査で引っかかり、腎盂腎炎の可能性が発覚。点滴で治療する必要があるけれど、年末のお休みに入るので
“入院しましょう”
となりました。
これが寝たきりの始まりでした。
部屋は個室しか空いていないので個室。
歩くと危ないということで尿の管が入れられました。
(これについては病院側から報告なし)
おばあちゃんが病院のご飯は食べたくないというのでほとんど食べず。
気づけば1週間寝たきりでご飯もほとんど食べず、かなり痩せてしまいました。。
これではダメだということで、
母さんがお粥を作って持っていき食べさせました。
おばあちゃんは、
「歩きたいし、入院生活は嫌だ。退院したい」
と言っていたので看護師さんに伝えましたが、
「担当医が来るまで分からない。」
とのこと。
正月が明けるまで待ち、担当医が出勤する日に合わせてお見舞いに行きました。
担当医 : 腎盂腎炎はもう心配ないです。
ただ、誤嚥性肺炎の疑いがあるので精密検査をしましょう。
えーっ!?!?!?
それは大変!!
肺炎の可能性があったとは💦
私と母も正直ビックリで、
お願いします‼️
とあいさつしました。
担当医 : 検査のため明日から絶食になります。
ちょっと心配でしたが、点滴で栄養を補給するので大丈夫と言われたので安心してお任せすることにしました。
ところが。
それから2日経ってお見舞いに行くと、
おばあちゃんが目線も合わずブツブツと独り言を言うようになっていました。。。。
呼んでも返事がなく、ブツブツと何を話しているか分かりません。
すごく焦りましたが私以上に母がパニックでした。
「私がチキンとケーキを食べさせたせいでこうなってしまった💦このまま認知症になって4んでしまうんやろか💦私が食べさせなければ。。。」
かなり痩せて2週間も歩いてないので筋力も衰えているだろうし、
誤嚥性肺炎の治療をして寝たきりになるか。
治療をしないで家で自由に暮らして肺炎で人生を終えるか。
母と相談して
「退院させよう」
と決心しました。
担当医と直接相談、今すぐ退院させてほしいとお願いしました。
なんとか退院の方向で話が進みました。
看護師 : 退院の手続きに合わせて訪問医、訪問看護師、理学療法士による診療の申し込みと、介護ベッド、車椅子のレンタルの申請をしてください。
流れ作業的な感じで書類にサイン。言われるまま手続きをしました。
ん??ちょっと待って。
おばあちゃん自分で歩けるしトイレだっていけるのになんで介護ベッドが必要なの?
車椅子がどうして必要なの?
病院に自分で行けるのにどうして訪問医が必要なの?
書類の提出後から疑問が湧いてきました。
とりあえず流れるようにベッドが到着。
車椅子も届きました。
おばあちゃんが無事退院し。。。。。
あれ?
尿の管が入りっぱなし。。。
母 : 膀胱に細菌が入るといけないからしばらく管を入れとくらしい。
そうなんだ。。
しかも介護タクシーで寝たきりのまま退院。
急に歩くと危ないので寝たままだそうです。
その日の夕方に訪問医その他3人ほど家に来ました。
今後の説明とリハビリの流れ、飲み薬の説明など。。。
私 : こんなことを聞くのもなんですが、おばあちゃんはひとりで歩けて何でもできたのに、どうして入院すると歩かせてもらえないんですか?
どうして寝たきりになるんですか?別に持病は何もなかったのに。
看護師 : 病院はそういうものなんですよ。
。。。。。
そうなのか!?
入院して治るどころか寝たきりになるって逆じゃない!?
複雑でしたが何も言わなかったです。
それからしばらくは1週間に1度訪問看護と理学療法士が来てリハビリをしました。
おばあちゃんは退院してから2週間ほどずっとブツブツ独り言を言い、焦点も合わず、私もすごく悲しかったのですが、ご飯をしっかり食べさせ、母が毎日話しかけていたら目が合うようになりました。
リハビリで理学療法士さんに「足が丈夫だねぇ!!」
と言われ、笑顔まで見せてくれるようになり、
それから自分で歩く練習を始めて、1ヶ月ほどで入院前と変わらないぐらい歩けるようになりました‼️
回復力が早すぎて理学療法士さんも驚いていました。
せっかく歩けるようになったのに、尿の管が邪魔。。。
訪問医に取ってほしいと頼みましたが、
「まだ付けておいたほうがいいです。」
でした。
おばあちゃんはそれからめちゃくちゃ歩くようになったので散歩も復活。
毎日散歩していたら、尿の管に血がついているのを確認しました。退院してから2ヶ月が過ぎ、再度訪問医に取ってほしいと頼むと
「どうなっても知りませんよ!」
と言われ、なんとか管を取ってもらいました。
晴れて自由になったおばあちゃんは、家の周囲では足りず、大きな公園へ行って1時間散歩をするようになりました。
あれからまる1年。
リハビリや訪問看護の回数を徐々に減らしていき、
月1だった訪問は
体温と血圧、パルスオキシメーターの値を測って
「問題ないですね。お変わりないですか?」
の決まり文句だったので、
診療をストップすることにしました。
というのも、おばあちゃんの要介護レベルが
“要支援”に変わったのでお金がめちゃくちゃかかるようになったんです。
正直、月1の訪問で5,000円は家計的に痛いと母が言っていました。
誤嚥性肺炎?
のことも退院してから1度も言われなかったし、パルスオキシメーターの値も正常値です。
あれは何だったんだろう。。。
とりあえず、退院させて良かったね。と母と言っています。
私たちは医療面においては素人だし、なにも分からないので指示があった通りに動きます。
でも、今回の
尿の管
介護ベッドと車椅子のレンタル
訪問看護
などはこちらの意思を確認してほしかったな、と。
流れ作業のように済んでいく手続きの中で、一旦自分たちで考えてみる暇もなかったように思いました。
この考えは、母が専業主婦という環境だから出ることなのかもしれないし、
夫婦共働きでなかなか時間のない家庭だと、スピーディーな病院の対応が有難かったりするのかもしれませんね。
いやー。。
複雑です。
病院は医療の専門だけれど、家族のことは家族で考えて判断しても間違いではないんじゃないかと思いました。
1番はおばあちゃんの気持ちですね。
グダグダと長い文章になってしまいました。
ここまで読んでくださった方、本当にありがとうございました!