今日は趣向を変えて好きな本を紹介します。私は昔から読書が好きで、文庫だけで3つ本棚を使っています。
彩瀬まる『骨を彩る』
https://www.gentosha.co.jp/book/detail/9784344425699/
彩瀬さんの本は、棚から出すのに気力が必要です。彼女の本は、軽いとは言えないからです。この作品は、連作短編です。違う人の視点になると、内面を知っているので、どんな思いで話し、行動しているのかわかるので、そこも面白いところです。
この作品の最大の魅力(私的)は、視覚的な文章です。文中の光景がパッと目に浮かび、そこに浸って読むのが止まってしまうことがありました。
"骨に刻む"という表現は、本当に的を得ているのだと、この作品を読んで思いました。
どちらかというと、過去や思い出を大事に生きている人に合いそうな気がします。日常に、生き方に希望を持ちたい人におすすめです。