さて、東京駅の丸の内側を離れて、帰る前に八重洲ブックセンターに寄ろうと歩き出すと、何やら前方の工事用の塀の前で塀の下にスーパーの袋を押し込んでいる男性がいる。一体何をしているのだろう?その塀にちょうど30cm角くらいの小窓が開いていたので、そこから中を覗いてみた。
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中には二匹の猫がいた。男性が押し込んだ袋は左のクロネコ(見にくいが)の前にあるもので、つまりこの男性はお腹を空かせた猫にご飯をあげていたのだ。東京の中心でまだそんな光景が見られるとは、それが道義的にどうなのか、などと野暮なことを言う前に私はちょっとだけ感動した。なお、この場所は大変暗く、さすがにf2開放とはいえ、1/15秒もしくは1/8秒のシャッターではちょっと苦しかったようだ(どちらのシャッタースピードだったか、は覚えてない)。粒子の荒れた写真になったのはともかく、このようにブルーがかった色になるとは想像外だった。いつもはモノクロ写真しか撮らないが、カラーも使ってみれば面白い。
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八重洲側に回った東京駅。出張のときにタクシーで乗り付けるのはこちら側だから、日頃はこの景色のほうがなじみがある。
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丸の内側の由緒正しい古風な感じとは正反対の、21世紀アーバンな感じが出ていて、こちらも悪くない。

これで東京駅のシリーズ、並びに2017年7月7日(金)の撮影は終了した。こうして上がった写真を見ていると、低品質だの作りが悪いの、と揶揄されるライカM4-2ではあるが、よくメンテされた個体であれば、私が使った感じは決してM3やM2に劣るものではなく、むしろ心地よいストンと落ちるシャッターのおかげで楽しい撮影だった。もちろん心理的な問題として、「オリーブペイントのライカで撮っている」という気分もそれを助けたのは間違いない。
そしてもともと写りに定評のあるツァイスのプラナー50㎜f2もその持てる力を如何なく発揮してくれたと思う。これで今月末のマレーシア行きのカメラとレンズは決まり、である。

なお、余談ながらこんなに楽しい撮影だったのに、この後の電車が何と線路上の発煙?だかで止まっていて、回り道をして帰らないといけなかった、のは実に残念だった。フィルムは終りだったので、それに関わるシーン(と言っても駅に溢れる人の波)を撮れなかったのは、それはそれでよかったか。