先の記事で、写真を撮るのに特段のテーマがない、ということについて書いた。このブログを始めたのはアルジェリア時代の2006年だが、そのときからライカで撮る旅の記憶としての記録、という以上に私が撮影してここで紹介している写真にはテーマがない。敢えて言えば私が出かけた先を撮ってます、という程度のものであり、「兼高かおる世界の旅」と言えば聞こえはいいが、そこまで高尚なものではもちろんない。私が出かけているほとんどは仕事の出張であり、もともと写真がメインである旅はほとんどないからだ。
となると自ずと撮影するのは移動中のクルマの中から、とか夜食事する先で、ということになってしまうのはある意味仕方がない。で、クルマの中から見えた、マレーシアの墓地。走るクルマの中から、それも窓にフィルムが貼ってあるため、2段相当はシャッタースピードと絞りを調整している。ならば考えたら絞りは開放にしてシャッタースピードを稼げばよいのだろうが、それは今この写真を見て思ったことで、多分撮影時には何も考えてなかっただろう。
と、突然現れた牛。ということがあるから、移動中は「常に備えて」おかねばならない。ライカM型であれば、レンズキャップを外しておくのはもちろんのこと、「備えて」いる状態だからレンズフードも装着し、巻き上げておいて、ついでにシャッタースピードと絞りもそのときに合わせて調整しておく。で、その景色が来たら間髪入れずにシャッターを切る。それは移動を楽しくする行為だ。せっかく日本でない海外まで来ておいて、移動のクルマの中で眠ってしまうのはあまりにもったいない。
奥はマレーシアといえば、のパーム椰子、その手前は白い砂が積んであった。なので手間の牛はいい感じにブラックアウトして輪郭が明確になった。