マレーシアで祝・中華系結婚式 | アジアご飯、とくにマレーシアご飯、時々つぶやき

アジアご飯、とくにマレーシアご飯、時々つぶやき

2005年から2009年までの4年間、常夏のマレーシアで暮らしていました。2年過ぎた今でも、日本食は「ハレ」の料理でちょっぴりよそよそしく、アジア飯のほうが「ケ=日常」のご飯で、ホッとします。私にとっての食とは、味わいながら、みんなとつながることです。

先週末は、とてもエキサイティングな2日間だった。

 

まず土曜日、彼の元同僚の娘さんの結婚式に呼ばれた。

(とても遠い関係。もちろん私も彼も、本人と会ったことなし)

はじめてのマレーシアでの結婚式。

日本で仕入れてきた本『マレーシアで暮らす』や

友人から情報収集をしたうえで、

気合いと期待たっぷりで、本番にのぞむ。

 

場所はホテル。

招待状には7時開始とあるのだけど

6時半に行ったら、受付は開いておらず。

やおら、7時すぎに受付開始。

 

名前を告げると、新郎新婦の友人や兄弟・姉妹らしい

ピチピチで可愛くてお洒落をしている受付担当の男女が、

ワヤワヤとテーブルの番号を教えてくれた。

どうやら、テーブルは決まっているけど

テーブルのなかの席までは決まっていないらしい。

 

7時まで結婚式場には入れなかった。

でも、式場の横に広いロビーがあって、

そこでビールやジュース、ワインを飲みながら友や家族と歓談できる。

 

7時開始というのは、7時に披露宴が始まるというわけではなく

7時に会場が開くよ!ということなんだな~。

周りを見渡せば、飲み物を飲みながら、

久しぶりにあった親戚や友人たちとたっくさん話しこむ人たち。

披露宴という場所をかりてみんなの再会を楽しむ。

そんな光景がいくつも広がっていた。

 

招待者の数、およそ400百人弱。テーブルのデコレーションなどは

日本とほぼ同じだが、家族席が真ん前の真ん中に用意されていて、

そこに新郎新婦も座っている。

 

そして8時半過ぎ、

「レディースエンドジェントルマン!」と司会の挨拶から

披露宴がはじまった。

 

新郎新婦、入場! 立って、拍手で迎える。

手持ちのスポットライトで一緒に歩きながら

新郎新婦に光をあてるスタッフ。

花びらのような紙ふぶきを撒き散らすスタッフ。

しかし日本のような新郎新婦を先導するスタッフはいない。

それに司会者もラフな格好だし、紙ふぶきスタッフなんぞは、

ずるっと腰で履く若者ジーンズの普段着姿…。

 

新郎新婦が入場して席に着いたら、

「まずは、皆さん夕ご飯をエンジョイしてください~」とのことで

仰々しく運ばれた、ランプに照らされた前菜を筆頭に、

料理がはこばれてくる。

ゲストは、モクモクとひたすら食べる。

 

揚げ物など5種類の前菜。

カニとふかひれのスープ、

ダックのロースト焼き。

 

テーブルの円卓にどかんと置かれ、

ホテルの人がサーブしてくれたり、自分で取ったり。

どれも、かなり量が多いので、食べ終わらないうちに

次の料理にうつる。お酒はオーダーしないと出てこない。

 

1時間ぐらい経ったころ、司会の人から言葉。

「みなさん立ってください」

ここでようやく乾杯の音頭らしい。

健康、幸せ、成功、子だくさん。

それらを祝って、3回乾杯する。

 

その乾杯の方法が驚いた!

 

出席者全員で、大声を張り上げるのだ。

司会者「せーの!」

グラスを持ったまま全員で

「ワーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーセイ!」

そのあと、一口クイっと飲む。

それを3回繰り返す。

 

声は大きくて、長いほうが、いいようだ。

セイ!というのは、そう聞こえただけで、

どういう意味かよく分からない。

 

写真を撮るために新郎新婦がまわってきたときも

ご両親が挨拶に来られたときも

グラスを高く掲げて、

「ワーーーーーーーーーーーーーーーーーセイ!」

腹のそこから叫ぶ。

大声で、みんな息を合わせて叫ぶ。

 

隣りにいた人に、「このワー!というのはどういう意味ですか?」と

聞いてみたら、「広東省の人の文化のようだよ」と教えてくれた。

※クラルンプールの中華系の人は、広東省出身の人が多いのです。

 

乾杯のあと、新郎新婦がステージのうえで挨拶をし、

そこで司会者がはやしたて、

どれだけ愛してるか見せて~見せて~!

ということで、キス。キス2回。

 

それでもって、また食事。

テーブルの人たちと、なんとなく会話を楽しみながら

食べる食べる食べる。

 

大きい白身魚の蒸し煮

海老のガーリックバター揚げ(うま~い!)

野菜のあんかけ

チャーハン

 

かなりお腹いっぱいで、

揚げまんじゅうと果実のデザートにたどり着いたときは

ふーっと大きく息を吐くくらいに満腹感。

 

ようやく食べ物が終わった~と思ってたら、

なんと、披露宴もおしまい。

司会の締めのあいさつも何にもないまま

みんな、すこしずつ、帰り始めている。

 

両親へのあいさつも、家族からのあいさつも

主賓のあいさつも、友人のあいさつも、

そんなものはなーんもなく、披露宴は終わった。

日本に比べて、とーってもラフ。

 

この出し物なんにもない披露宴が、

7時会場で11時まであった。

 

本で調べてみるに、本人たちは

昼間に両親と親しい人たちで行われた

「ティーセレモニー」が大切のようである。

 

それにたいして披露宴は

「日頃お世話になっている人同士が、

 久しぶりに合って食事をする機会を提供しよう」

というコンセプトのような気がする。

 

この方法は、友人や仕事仲間、親戚など、

人のつながりの多い中華系の人ならでは、なのかもしれない。