無線接続が可能かどうか、わが家に調査しにきたときのこと。
訪れたのは、中華系マレーシア人。
目がくるりとして、背はそんなに高くなくて、
ジャニーズジュニアみたいな、キュートなDくん。
カタコト、メタメタの英語で会話が進んでいるなか、
Dくんがふと聞いてきた。
「“welcome”って、日本語でどういうの?」
「日本語では、“ようこそ”って言うよ」
「へー」
「マレー語では、“スラマダタン”でしょう?」
Dくん、一瞬変な顔。
「うん、そうだけど…。“welcome”って、日本語でどういうの?」
彼は、じっとわたしの目を見つめて、もう一度聞いてくる。
「だから、日本語では、“ようこそ”だよ。“よ、う、こ、そ”」
Dくんはくり返す。
「ヨ、ウ、コ、ソ」
「イエス、そのとおり!」
すると帰り際、彼はペコリと頭を下げながら、こう言って帰って言った。
「ヨ、ウ、コ、ソ!」
……なんのこっちゃ?
帰ってきた夫に、今日あった不思議エピソードを話しいてたら、
彼はあんまり興味なさそうに、こう言い放った。
「それって、“You're
welcome.”の日本語を
教えてもらいたかったんじゃない?」
次の日、なんとか頑張ってDくんと連絡を取り、
日本語を訂正したことは、言うまでもありません。