東野圭吾『片想い』ネタバレ感想 | 好奇心の権化、アクティブに生きたい。

好奇心の権化、アクティブに生きたい。

なるべくお金をかけずに日常と本を絡めてみる

※本題の前に
先日、生まれて初めて魚をさばいてみました。

さばいた後のアラ。



初めてにしては及第点では?
(断面ぐっちゃぐちゃだけど)

身はオリーブオイルと日本酒で蒸し焼きに。

 



血合い骨は切り取りましたが皮は引いてません。

味付けはシンプルに塩コショウオンリー。
若干、皮に臭みがあって、身も少しパサついてはいるんですけど、味はめちゃくちゃ美味しかったです。

やるやん、連子ちゃん。


さばく前の姿


でもやっぱり文化包丁じゃ限界あるね。びっくりするぐらい切れない。
本当は頭も開いて焼きたかったんですけど、無理に切ろうとしたら絶対すべって手を切ると思ったんで、泣く泣く廃棄に。

もし次やるとしたら出刃包丁買ってからにします。


さばく何日か前に包丁研いだんですが、そのことを父親に言ったら、
「お母さん(私の母親)は包丁なんか絶対研がんかったのに…」
って驚いてました。

そっちの方がよっぽど驚きなのだけど!

包丁研ぐぐらいせえよ。暇な専業主婦がよ。



機会があるなら一度は鳥をさばいてみたいです。
羽をむしるところから。

もし私のブログを読んでくれてる人の中で猟師さんがいらっしゃればメッセージ下さい。
友達になりましょう。
(真剣)


去年、トンビが道路に落ちてたんですよ。
猛禽類は年中通して狩猟が禁止されてるから、ロードキルとかの落鳥がない限り猟師さんでも食べられないんだそうです。

見付けたのは走行中の車の中で、拾うなんて現実的ではなかったんですが、それでも拾えばよかったってずっと後悔してます。

歩いてる時に腐ってなくて損傷もひどくない猛禽類の死体を見付けたら、今度こそ持って帰らなきゃ。
(使命感)



※感想の後にちょっとしたお知らせがあります


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【注意】
一個人が好き勝手に書いてます。

今回、ネタバレは薄めですが、これから読む予定のある人の閲覧はお控え下さいますようお願いします。
またちょっと毒吐いてます。

あらすじは前回の記事をご覧下さい。





うーん、センシティブ。
東野さん、こういう説教くさい作品も書くんですね。もっと癖の少ない人だと思ってたけど。

そして長かったぁ…



美月の周りの人間は、やっと自分の人生を歩もうとし始めた彼女を刑務所に行かせまいと奮闘し、時効が成立するまでの辛抱だからとホルモン注射をやめさせますが…

あのぅ、みなさん美月さんに男性として生きて欲しくてかくまってるんですよね?
彼女にとっての仮の姿(女性の姿)を15年続けさせるぐらいなら、懲役行かせた方が短く済みませんか?

時効がある時代ってことは、裁判員制度も導入されてない可能性が高いですよね。

仮に導入されてても、この内容で15年以上求刑されるなんてまずないから。
あと結果論ですがその後に時効なくなるし。


それに聞いたところによると、同性愛者は雑居房でなく独居房に入れて貰えるらしいですよ。
独居なら雑居ほど気をつかわなくて済むでしょ。

そんな訳だから、私が万一にでも冤罪で捕まるようなことがあれば、レズビアンだと偽るつもりですが。



哲郎が新聞記者の早田からの呼び出しを受けた際、「新聞記者ってどう思う? やってみたいか」と問われるシーンがあります。
これに対して哲郎は「やりがいはあるだろうが、色々と難しいだろうし責任も重い。相当な覚悟が必要だろうな」と答えます。

これは私が裁判の傍聴に行った時に、実際に記者の人から聞こえてきた会話なんですけど、200時間残業して50時間分しか給料が計算されてなかったんですって。

どっからツッコんだらいいんですかね。
まず残業が200時間て。

たまたま忙しい時期だったのかもしれないけど、難しいなんてレベルじゃないですね。私は絶対やりたくないです。



他に哲郎の発言で気になったのは、美月の元彼である中尾が、実は血の繋がらない母親に育てられていたと知った時のモノローグ。

"実の母親と早くに別れたことや、新しい母親に早く慣れなければと気遣ったことが、彼の人格形成に影響を及ぼしたのかもしれない。それにしても、卒業して十年以上が経って初めてそんな境遇を知るとは、自分たちの関係は一体何だったのだろう"

こうあるのですが…

家庭事情なんて他人にペラペラ話しますかね。
そういう人もいるっちゃいるけど、私は友達に話してないこと、たくさんあります。このブログに書いてることの一割も話してないんじゃないかな。

全編通して思ったのですが、この哲郎って登場人物(主人公だけど)は友達というものに何を求めてるんだろうね。頭ハッピーセットかよ。


よし。今から哲郎改め「距離なし男」と呼ぼう。

よろしくね、なし男くん。
(こういう手合いとはよろしくしたくないけど)


そんななし男にも隠し事はあります。

こいつ片目見えないんですよ。
(もはやこいつ呼ばわり)

そんな重要なことを妻にすら黙っておいて、人にはなんでも話すことを求める…
なんていうか、いるよね。こういう奴。


あっ。
ちなみにこいつ美月と肉体関係持ってます。

あと妻が避妊を望んでたにもかかわらず、避妊具未着用でコトに及びもしました。


あれ、この主人公…
私が今まで読んだ小説の主人公の中でもトップクラスのクズじゃない?

こんな1ミリも感情移入できない人間が主人公の物語を600ページも読まされるなんて、やめたくなりますよ読書。



主人公がアレ過ぎてかすんではいるのですが、他の登場人物も大概です。

なし男の妻もなぁ…
最初の方にも書きましたが、発想がぶっ飛んでるというか本末転倒というか考え方がいちいち大げさというか…

これでも一応、賢いという設定らしいです。設定上はね。
(設定を強調)


このメンツじゃ、トラブルメーカーである美月が一番まともに見えました。

このおばさんは実のところ、トランスジェンダーではなくXジェンダー(自認してる性別が曖昧な人)でした。

だから、口では嫌だのなんだの言っておきながら男性と関係が持てた…みたいな側面もあるみたいです。
本人は最後まで自分の心は男性だと思い込んでたみたいですが。

おっぱいもいらないとか言ってたし。


おっぱいいらないは全然わからないですが、自分の体に邪魔な部分があるという気持ちは理解できます。

私にとっては子宮がそれ。百害あって一利なし。

女性ホルモンって卵巣から出るんですよね?
卵巣だけ残して子宮摘出したいです。

そんで捨てるのもったいないからペットの餌にしたい。
(くさそう)



で、なし男がオナベバー(ミックスバー?)の経営者の相川という女性(心は男性寄り)と話をするシーンがあるんですが、そこで相川は、

"ふつうの女性とは、心が百パーセント女性的なものだけで占められている人のことをいうんですか。男性的な部分が少しでもある人は失格ですか"
"(女性的な部分が)多い少ないというのは、あまりに定性的です。主観的でもある。それを一体誰が決めるんですか"

というようなことを言います。


先に謝っておきます。ごめんなさい。
こういうこと言うとポリコレ的にまずいのはわかってるけど…

めんどくせえ。

いちいち言語化できないと定義しちゃいけないってのも暴論なのでは?

本作に関してはフィクションですが…そういうとこやぞ。



本作を読んだ上で私が同性愛者やXジェンダーの人たちにあえて何か言うとしたら…

どうでもいいよ。ってこと。

アナタの自認してる性が男だろうが女だろうが、男が好きだろうが女が好きだろうが、私には関係ないもん。
人としてのアナタが魅力的なら仲良くなりたいって思うだろうし、そうじゃないなら嫌いになる。それだけ。


ガチの性同一性障害、性分化疾患の人の場合は私の想像に及ばない苦労をしてらっしゃるだろうと思いますが…



ところで私の話ですが、高校生の一番病んでる頃に、長年、青少年の相談に乗る仕事(臨床心理士みたいな虚栄心の塊が多い職種に非ず)をされてる年配の方とお話をさせて貰う機会がありました。
で、一時間話したか話してないぐらいに「あなたには男性的な部分がある」って言われたんです。

初対面でそんなことを言われたのは後にも先にもあの時だけだったんで、すごく印象に残ってます。
というのも、当たっていたから。

残念ながらその人はもうご存命ではないかもしれないけど、人の本質を見抜く力がある人って本当にいるんだと、未だに感動してます。


なんでこの話を書いたかというと、男性的な部分のある私でも女であることを楽しんでるからです。
むしろ男性的な部分があるからこそかな。ギャップが楽しいというか。

ファッションもファッ○も好きだしね。
(問題発言)

…好きな男性とに限ってね。


ね?どうでもいいでしょ。
そゆこと。




以上、『片想い』ネタバレ感想でした。


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ちょっとお知らせ。

1ヶ月2作を目標に感想を書いてきた当ブログですが、今年から更新頻度を落とします。
感想を書けるほど読み込んであらすじをまとめるのって、実は結構な労力がかかってまして…私のスケジュールでは厳しくなってきてるのが現状です。

更新自体は続けていくつもりですので、今後ともどうかよろしくお願いします。