すすむ。


すすむ。


重い脚ちょっと上にあげて

前に体重かけて

脚、落とす。


ほら、ちょっと進んだ。


うん。


前に進むんじゃなくて

今この場所で脚あげて

前に倒れこめばいいんだ。

そしたら進むんだ。



きっと、前に。




いまのこの時間が淡くて

不明瞭で

でも離したくないほど

大切で。

わかって貰おうなんて、伝えたいなんて、思わない。

そこはエゴだとわかってる。

いや、わかってながらも本当はわかって欲しいんだけど。


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ふと、学生の頃の卒業式を思い出す。

はっきりいって卒業式は悲しいとは思わなかった。

だって、みんな前に進むんだよ。


小学校から中学校。

中学校から高校。

高校からそれぞれ。

新しい世界が待ってる。


それに対して悲しんでどうする。

悲しみ<希望 じゃないのか。

泣いている場合じゃない。

進むのに。

新しいキラキラした世界まってるよ。

楽しみじゃないか。


なんて思ってた。


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でも本当はわかってた。

今までいた世界から追い出される怖さ。

友人と当たり前に過ごしてた世界からの別れ

行き先の見えない不安。


その怖さ・悲しみに気がつかないフリをしてたんだ。

そんなマイナスな考えなんて知らないフリして

進む事しか考えないようにしてたんだ。


だってそれに気が付いてしまったら

立ち直れないほど崩れ落ちてしまうから。

そこに向き合う程、自分が強くないの知ってるから。


だから知らないフリして前見るんだ。



その考えは今でも変わらない。


弱いな、自分。


ちょっとでも強いフリして

見栄張って

プライド保って。


ほら、私はこんなに大丈夫。



なんて。



思うんだ。


ほら、いまも。




・・・・・・・・・・・・・・カラオケいきたい。(違