破水して看護師を呼ぶと、
『分娩台へ行きましょう!
陣痛の合間にサって移動します!!』

てっきり寝たまま移動してもらえると思ってたら、

ここは歩き!!

なんか目の前にあるものをつかみながら、
看護師さんにおしりを支えてもらいながら、
中腰で急いで移動!!


分娩台にのぼりました。

看護師さん『もうここからはいきんでいいんだよ。
足を押すように力を入れて、
手はここを掴んで。
引っ張るようにね。
目は開いて、おへそを見るように。
じゃあいくよ、次陣痛きたらまず深呼吸。
次に吸った時に息を止めていきみます。』

陣痛が来た…

看護師さん
『はい深呼吸。すって~はいて~。次すったら止めるよ。
はい、いきんで!!』


もう、理解もなにもなかったけど、
とにかく必死に言われたように息を止めていきむ!!

苦しくなってきた…


看護師さん『はい、一度吸いましょう』

これを繰り返し。


なんか分かってきた!
ボートをこぐ感じ!!
ほんとう○ちするみたく、
何か押し出す感じ!!


前髪もぐしゃぐしゃペッタリで、
酸素も半分外れながら、
とにかく必死でいきむ。

すごい形相だったと思う…笑


何度もいきむ。

先生『ちょっとカンシを使っていきますので、麻酔しますね。』


意味が分かんないけど、
それどころじゃなかった。


会陰切開が先かな?
中の方の麻酔が先かな?

よく覚えてないけど、
はさみでちょきんって聞こえたけど、
ホントに痛みは分かんなかった!

看護師さん『もう髪の毛見えてきてますよ~』

膣には先生の手やらなにやらたくさん入って広がる痛み?裂けるような感覚?もあるけど、

とにかくいきむ。

おしりに何か広がる感覚ができてきた。
赤ちゃん?

看護師さん『あとちょっとですよ!』

いきむ!!

看護師さん『はい、もういきまないでいいですよ!
産まれます!手は胸に置いて下さい。
こっちを見て!
はい、息をはきましょう。』


『ふ~~~』

次の瞬間、


先生の手には赤ちゃんが持ち上げられて…

なんか頭の中 真っ白で、

思ったよりもちゃんとしてて、
なんか変な不思議な感じで…


白いへその緒を切って一呼吸おいたタイミングで、

赤ちゃんの産声が…!!

かわいい声!


白いタオルで包まれた赤ちゃんをすぐに持ってきてくれて、
まだふにゃふにゃで触ると壊れちゃいそうで、

指で髪をなでたりほっぺ触ってみたり。


『赤ちゃんがんばったね。えらかったね。赤ちゃん』

て何度も話しかけました。

すごく幸せな気持ちで本当に別世界みたいな、
優しい気持ちでいっぱいになりました。


赤ちゃんは2時ピッタリで、2556g。

最初は小さくて心配だった体重も、
2500gを超えて元気に産まれてくれました!


あたしは持病があるから、
きっと赤ちゃんはがんばって、
お産も短く、小さめに産まれてきてくれたんだと思う。

苦しかったはずなのに、
ほんとに赤ちゃんががんばってくれて安産で、

ほんとに良かった…



赤ちゃんはしばらくすると見えない所に行き、

たくさんいた看護師さんも誰もいなくなり、

先生だけが静かな中、後処置をしてくれました。


何もないと、意識は縫う方にいっちゃう…


先生にお産のこと聞いてみた。


今回最終的には9.5cm開いてて、
ギリギリ帝王切開しないで済んだこと。

赤ちゃんにへその緒が巻いていた点、
あたしの出口が狭かった点、
普通は背中側を向いて出るはずが、おなか側向いていた点から、
鉗子(かんし)を使ったこと。

鉗子は器具名で、
それであたしのいきむタイミングにあわせて引っ張ってくれてたみたい。

しばらく話してても
チクチク縫うのは終わらない。

時々痛いので、先生が麻酔する?って。
まだまだかかりますか?

そうだね~

お願いします。


あたしん中では20分くらいは塗ってたんじゃないかと思う。

その間、足はプルプル痙攣…笑
あんまり鍛えてなかったからな~


縫い終わると、

看護師さん『旦那さんが来てくれてますよ~』

って、入ってきてくれた。

旦那さん『がんばったね~赤ちゃんかわいかったね』

看護師さんは赤ちゃんをつれてきてくれて、
3人水入らず。


家族になったんだな~って感慨深くなっちゃった。

腕に眠る赤ちゃんはすごくかわいくて、
ゆびしゃぶりが大好きで、しきりになめてました笑

髪はふさふさで旦那さん似かな、とか
鼻の低さはあたし似だね、とか話ながら、

たくさん写真を撮りました。


2時間安静で3人にしてくれたけど、
時間が時間なだけに、
眠くて眠くて、
30分は寝てました。


4時になり、
旦那さんも一旦帰ることに。


あたしも分娩台から立とうとしてもくらくら気持ち悪くなっちゃって、
しばらく動けず。

5時になりもう一度試すけど気持ち悪いので、
ベッドで部屋まで移動することになりました。


幸せいっぱいで眠りにつきました。