必要以上にもう人と絡みたくない

 

と言った私に母が言った

 

昔は多くの友達と

遊び回っていたのにね

 

 

 

目の前の友達を

悲しませたくない

怒らせたくない

一人も取りこぼしたくないって、

付き合っていたら

疲れてしまったんだよね

 

と話すと

 

まみちゃんだけではないよ

みんなそうやって、

気を使って人付き合いをしているよ

 

と力強く話す母の言葉

 

 

 

人間関係のバランスの取り方を

ひとまとめにして解決させているような

その言葉

みんなそうしている

 

 

 

ある人には

人間関係なんて適当でいいじゃん

と受け止めることができ、

心が軽くなるかもしれないが、

 

ある人には

仕方がないという諦めの言葉として、

絶望を感じるかもしれない

 

 

 

そんな私は絶望しかなかったんだよねと

母には言わなかったけど、

都合の良いその

『みんなそうしている』の言葉に

正直腹がたつ

 

 

 

みんなそうしている

から以上丸

そうやって、

考えることをやめてしまう

 

 

そして、

また人間関係で息詰まった時に

みんな我慢しているんだから、

私も我慢しなきゃ

と何度も何度もその意識を繰り返して、

ココロがおかしくなっていく

 

 

集合意識に乗っ取られて、

私という個人の意識は

どんどんと見えなくなっている

ことすら気づけず

 

 

 

その『みんな』という括りを

私は捨てたかっただけ

 

人間関係全て切った

そして引きこもった

 

 

友達はいません

 

この場所でしか、

見失った自分の意識を思い出せない

 

 

 

中途半端なことができない 

そんな弱い存在の私は

 

今かなり強くなった

 

 

 

孤独になってしまったと悲しむ人もいれば

孤独になれたことに希望を感じる人もいる

 

 

 

『みんなそうしている』の言葉で、

母は諦めることができてホッとした人なのか

 

真実は母しかわからない

 

 

髙橋雅美