日本の財政赤字がますます進んでいるそうです。
2020年に黒字化を目指している基礎的財政収支。
このままいくと赤字が広がるそうです。
分かっていても消費税を上げられない。
上げたら景気が悪化するのか?もしくは選挙で落ちるのか?
どちらでしょう。
ビジネスマン上がりの嫌われることを気にしない某国の大統領。
彼の行動力に学ぶところはあるのか。
財政再建で狙われる富裕層。
一昨年は相続税の基礎控除削減や最高税率改正。今年はタワマン節税規制。
そして来年は・・・
『広大地評価の見直し』です。
広大地とはその地域の標準的な土地よりも広く、
開発する際に道路を設けなくてはならない地域です。
面積要件は1000㎡以上(東京、名古屋、大阪では500㎡以上)で
大規模工業用地やマンション用地に適しない土地です。
使えればかなりの節税。この広大地補正率の式は
【0.6 - 0.05 × 広大地の地積/1000㎡】
です。
例えば
1000㎡であれば広大地評価は0.55になり45%の減額。
5000㎡であれば広大地評価は0.35になり65%も減額です。
この方式に目を付け富裕層が節税していると問題視。
つまりこれまでは現行の面積に比例的に評価を減額。しかし
改正後は各土地の個性に応じて形状・面積に基づき評価する方法に
見直すとのことです。
詳細はまだ未定で今後検討されるそうです。
ま、今より評価が上がるのは間違いなさそう。
対策は??
もし今年中に『相続時精算課税制度』を使えば
将来相続が起こっても評価は現行の広大地評価で計算です。
しかし、相続時精算課税で贈与した土地は将来
「小規模宅地の特例」は使えない。
慎重な検討を。
緒方 渉