少し間があいてしまいましたが
KK Hospitalで無事に出産しました!
無痛分娩にすることは
迷いなく当初から決めてましたが、
出産日については、
日にちをあらかじめ指定して
分娩を誘発して産む
「計画分娩」にするか
それとも
自然に陣痛が来るのを待って産むか
最後の最後まで迷いましたが
計画分娩にしました
結果的に
計画分娩にして、
時間と心の余裕
どちらの余裕もあって
非常に良かったです
私も旦那さんも
そして無痛分娩が
素晴らしすぎて、
いきむ時も
これといった痛みは
何も感じないまま
無事に生まれてきました。
誰かの参考になればと思い
時系列で出産レポ書いておきます
◆1週間前
・KKHで計画分娩日を決めて予約
18:00の枠で予約
当日は16:00に来院してチェックインするように
と書かれた予約の紙を渡される
・持ち物について
口頭でjust baby clothes and your clothes
「ベビーとママが退院する時の服があればOK!」
と言われたものの、
心配になって色々持っていく
(全く必要なかった)
・会社の人事に
「あと3日で産休に入ります!」と伝える
前もって、直前まで働くことは伝えてたので
改めて確定日を伝える
「ほんとにギリギリまで働くんですね…」と言われ
「シンガポールはスパルタですからね…」と
※シンガポールは産休育休あわせて
4カ月しかありません
◆2日前
家の大掃除を始めてしまい
引っ越し前のような
嵐の状態になる 笑
調べたところ、
これはNesting(巣作り)
という妊婦の習性らしく
臨月が近づくと
巣(自宅)を快適な環境に
近づけるべく
大掃除や大片付けを
始めるという行動らしい
でもお腹がパンパンで
思うように動けず
旦那さんを巻き込んで
やっと収束に向かう
◆1日前
緊張してなかなか眠れず
24時間後には
赤ちゃんがいる人生が始まるのか~
このベビーベッドに子ねこちゃんがいるのか~
と不思議な気持ちになる
そして夫婦そろって
赤ちゃん返りをし
(まだ産まれてないけど)
こねこちゃんが産まれても
これからも甘えたいにゃ~
頭ナデナデ
みたいな
やり取りを繰り広げる 笑
私は
子供がいても
夫婦が一番の存在
というか
家族の基盤であることを忘れずにいたいと思う
◆入院~出産~退院まで
15:00 遅めの昼食
16:00 KKH到着 2階のDelivery Suiteで受付
16:30 夫婦で簡易コロナ検査(ART検査)
17:00 先にお会計
17:30 Ward23へ 入院服に着替え
以後、出産するまで絶食なので
病棟に行く直前に腹ごしらえすることをお勧め
18:00 ナースによる内診 子宮口2cm
18:30 私のみ本格コロナ検査(PCR検査)
19:15 子宮口を柔らかくするタブレット挿入
Prostaglandin(プロスタグランジン)
痛いという噂のラミナリア棒や
バルーンじゃなくて良かった。。
NSTモニタリング開始 (2時間拘束)
20:00 旦那さん帰宅
NSTを外せないためひたすらトイレに行くのを我慢
21:15 NSTモニタリング終了
トイレへダッシュ
21:30 ナースから
「朝4時にはDelivery Suite(LDR)に行き、
そこで人工破水させて陣痛促進剤の点滴をします」と告げられる。
22:15 トイレ
23:00 胎動感じなくなる
0:30 トイレ
1:30 トイレ 胎動激しくなる
1:45 ナースによる内診 3cm 出血
2:00〜3:00 眠れず
3:30 予定通り4時にLDRに行くわよと言われる
3:50 歩いて2階のLDRへ移動
4:00 旦那さんと合流
※LDRでの措置
・手の甲に点滴用の管を挿入
・入院着から出産着に着替える
・麻酔Epidurialの説明を受ける
・副作用などの注意事項の書類に承諾サイン
気になる人のために情報提供
・浣腸なし、下剤なし、剃毛なし
(私は当日の朝と夕方に排便して空っぽだったので
心配してませんでしたが、看護師さんに言えば下剤を貰えるのかも?)
・無痛なので会陰切開時の痛みも一切無し
・会陰縫合は溶ける糸なので抜糸の心配なし
・会陰切開の希望は(切りたくないとか)伝えても
意味がないので状況に応じてドクターに任せるのが
良いかと思われる。
(必要に迫られて切るわけで、
裂けながら産むという選択肢は
傷の回復スピードの観点からも推奨されない)
・主治医は最後のいきむ段階になってはじめて
本格的な対応にあたるため
(ベビーの取り上げ、縫合など)
それまでは複数のドクター&助産師さんが
チーム体制でケアをしてくれて
毎回違う人たちが様子を見に来る
偶然かもしれませんが
研修医や若いドクター、
助産師見習いの方も多数いて
みんなめっちゃ優しい
5:00 ベテラン麻酔医登場
5:40 麻酔完了
5:45 導尿の管通す
5:55 自然に破水
6:00 ナースによる破水確認
爆睡
8:00 若手ドクター内診 4㎝
陣痛促進剤オキシトシンの点滴開始
9:00 若手ドクター内診 6㎝
10:00 主治医登場
「午後一くらいに分娩なるので
その時にまた来るね!」と言われる
旦那さん朝ごはん食べにKKHのフードコートへ
爆睡
12:30 内診 8㎝
13:00 内診 9㎝ほぼ全開
助産師さんたちと一緒にいきむ練習
13:15 練習のまま分娩突入
主治医登場
こねこちゃんの頭が半分出てくる
13:20 もう一人助っ人ドクター登場
お腹をギュウギュウ押すw
いきみすぎて顔が真っ赤になり
頭の血管が破裂しそうになるw
こねこちゃんの頭が通らず
会陰切開
13:30 無事誕生!
旦那さんがへその緒カット
臍帯血を提供
こねこちゃんとカンガルーケアタイム
13:35 会陰縫合
13:40 胎盤が剥がれない問題発生
胎盤を出すべくお腹の中を掻き回す
大量出血
13:50 ベビーサイズの巨大な胎盤が出てくる
出血しすぎて絶対安静に
爆睡
17:30 夕食 お腹すきすぎて完食
18:30 ハプニング発生
病棟に移動しましょうと言われて
立ち上がり、車椅子に座ったとたん
痙攣を起こし震え止まらず号泣
LDRのベッドへと担がれて再び絶対安静
血圧150/110を叩き出す(普段は80/50)
21:30 容体安定、一般病棟に移る
こねこちゃんと再会
22:00 麻酔が切れる頃なので痛み止めの
錠剤パナドールが処方される
授乳の方法やら色んなパンフレットを渡され
説明を受けるものの全く頭に入ってこず
(授乳指導はこのタイミングで色々教えてくれます)
22:00~6:00 爆睡
何度もYour baby is cryingと起こされるものの
授乳する体力も気力もなく
yes, yes...と寝ぼけながら返事する
起き上がることもできないので
手だけ伸ばして
おくるみに包まった
こねこちゃんをポンポンして力尽きる
(ゴメン、こねこちゃん)
ナースさんたちが交代で
こねこちゃんにミルクをあげてくれて
朝を迎える
7:00 麻酔医による経過観察
若手ドクターによる会陰切開の傷口確認
7:30 朝食
大量の薬が処方される
(痛み止め、抗生物質、
便秘防止シロップなど)
8:00 小児科医によるベビー検診
BCG注射
聴力検査
黄疸の数値チェック
9:00 主治医による検診
10:00 旦那さん合流
11:00 旦那さんが1階で
Birth Registration 出生届を登録
12:00 昼食
13:00 2週間分の薬を処方される
14:00 黄疸の数値チェック
※数値が高いとベビーは退院できません
15:00 ベビーのHEALTH BOOKLETを貰う
16:00 退院準備
16:45 退院
◆無痛分娩について◆
シンガポールでは無痛分娩が主流で
費用見積の紙にも
$315~440(約2〜3万円)
と書かれており
無痛分娩にしたからと言って
高額になるわけではありません。
私は
胎盤摘出の時のダメージは甚大でしたが
出産時のダメージはほぼゼロだったので
わたしにとって無痛分娩は
最高かつ最良な選択でした。
麻酔をお願いするかどうかは
当日かつ分娩直前まで考えて
選択することができます。
麻酔の措置はDelivery Suiteで行われるので
LDRに入ったときに
改めて希望を聞かれます。
希望する旨を伝えると
承諾書の書類を用意してくれ
麻酔医の順番待ちとなります。
(子宮口の開き具合や陣痛の強度によって
優先順位が調整されてると思います)
麻酔科のドクターは24時間スタンバイしていますが
早めに伝えられれば伝えるほど
本格的な陣痛が来る前に
麻酔を入れてもらえます。
その日の夜は全員が無痛分娩希望だったそうで
夜勤担当のベテラン麻酔医が
あなたで8人目で、あともう一人措置したら
勤務終わりだわ と言ってました。
作業は流れ作業的な感じでした。
個人差はあると思いますが、
麻酔の痛みもなかったです。
皮膚麻酔をしてから脊椎麻酔だったので
皮膚麻酔のチクりとした感覚のみでした。
麻酔は寝て横になった体勢ではなく
体を起こした状態で
背中を丸めたまま
15分ほどじっとしている必要があるので
陣痛が来て痛みにもだえていたら
とてもじゃないけど
じっとしていられないなと思い、
陣痛が来る前
かつ
人工破水させる前に
麻酔を入れてもらって大正解でした。
(結果的に麻酔を入れた直後に自然破水した)
麻酔の管は分娩が終わるまで
背中に通したままなので
もし痛みを感じて追加したい場合は
手元のスイッチを押すと
麻酔が追加で流れるようになっているそうです
安全装置として
1回スイッチを押して追加投与すると
その後30分間は追加投与されない
仕組みになっているので安心です。
私は追加する必要はありませんでした
むしろちょっと効きすぎて
陣痛MAXの時も強い痛みは感じず…
ナースさんたちが1時間おきくらいで
定期的に麻酔の効き具合を
確認しに来てくれるので安心です。
入院した夜は
緊張して
病棟で一睡もできなかったのもあり、
麻酔して
破水して
あとは子宮口が全開になるまで待つのみ
となったあとは
緊張感もなくなり
ひたすら爆睡してました笑
個人差はあると思いますが
陣痛とは無縁の
分娩でした。
会陰切開は長めに切ることになり
縫合後の傷が
後々痛むのですが
まぁしょうがないかなと。
胎盤を出すための措置は
麻酔が効いていない
腹部への刺激がガンガン響いて
激痛でしたが
これは想定外のことで
しょうがないかなと。
ドクターが
wow, the placenta is so huge!!!
と言って
やっと取り出された胎盤は
なんと約1kg 30cmほどありました
興味本位で見たいと言ったら
Are you sure you want to see?
と。
グロイの覚悟で見てみたら
血まみれの内臓のような塊が
デーンと銀のトレイに乗っかっており
ベビーと同じサイズでした
(ベビーよりデカかったかも)
胎盤を見たときは平気だったのに
血の海になっているベッドが
視界に入ったとたん
その出血の量に驚き
血の気が引いて
失神しそうになりました…
防水パットのシーツからも漏れて
下のシーツも真っ赤になっていて
輸血ギリギリのラインまで
出血したそうなので
(胎盤を剥がして出すときに)
急に恐怖を感じました。
旦那さんはこんなに出血して大丈夫かと
すごく不安になったそうですが
それを口に出すと
私が怖がるかと思ったそうで
冷静を装って
明るく振舞っててくれました。
胎盤が一部でも子宮内に残ってしまうと
癒着を引き起こして
最悪、
のちのち開腹手術が必要になってしまう
そうなので
激痛な措置でしたが
無事に全部出してくれてよかったです
(残留してないことを願います…)
◆部屋について◆
・Foreign Resident(外国人)カテゴリーの料金は
A1部屋(1人部屋)と
B1部屋(4人部屋)の
差額金額は100ドルくらいしか
変わらないので
A1がおすすめです
(A1はもっと高いと勘違いしてた)
A1は面会の時間制限がないので
ずっと旦那さんと一緒にいれて
情報格差がうまれずにすみます
面会時間外のあいだ
旦那さんがいない時に
色々と重要な説明を受けて
それを逐一情報伝達するのが手間でした
何より出産前後の
旦那さん不在だった数時間は
心細かったので
あとで後悔。
入院直後に
同じ部屋だった2人の妊婦さんが
やっぱり個室で
旦那さんにずっと付き添ってほしい
と言って
A1にアップグレードしていきました
(シンガポール国民レートだと
A1とB1の差額は数百ドルします)
◆持ち物について◆
搾乳機とか
いきみ逃しのためのテニスボールとか
夜用整理ナプキンとか
アメニティグッズとか
色々持っていきましたが
私の場合は必要なかったです。
本当に必要だったのは
・NRICカード
・クレジットカード
・退院時のベビー服
・ベビーを運ぶスリング
・スマホ
・スマホの充電バッテリー
コンセントとベッドには距離があり長いケーブルでも
遠いので充電済みのポータブルバッテリーが役立ちました
・ビーサンorスリッパ
病室にはスリッパがないので
家からビーサンを履いていった
・着替えやすい服(ワンピースとか)
行きも帰りも同じ服でOKかと
・シャワー用のタオル(浴びたい人のみ)
以上。
・アメニティグッズは部屋にあった
歯ブラシ・歯磨き粉・シャンプー・ボディソープ
・入院中、ベビーはKKHの肌着おくるみを着せてくれるので退院服のみでOK
・陣痛を感じることはなかったので
テニスボールは不要だった
・病棟のクーラーは極寒ではなかったので
ホッカイロ、ダウンジャケット、靴下などの
防寒着も着圧ソックスも不要だった
・産褥パッドと使い捨てパンツは病院支給
産褥パッドは2枚を縦に並べて超スーパーロングに。
ベッドには使い捨ての
ミニ防水シーツが敷かれるので
万が一漏れてもOK
◆黄疸チェックについて◆
ベビーの黄疸の数値が高いと
一緒に退院することはできません
私は退院ギリギリラインでしたが
数値が高めなので
「翌日に必ず最寄のポリクリニックに
黄疸の数値検査に行ってください」
と言われました。
KKHでは黄疸のモニタリングはやっておらず
(産後6週間の検診のみ)
各地域にあるポリクリニックに
行かなければならないとのこと。。
初回はアポ無しでOKで
ベビーのHealth Bookletを持参して
行ってくださいとのことで
googleで近くのpolyclinicを検索して訪問。
その後、
黄疸の数値が正常の範囲内に収まるまで
毎日通うはめになり
これが本当にしんどかったです。。。。
◆出産費用について◆
2 Days
Foreign Resident
B1 Normal Delivery Package
総額
7,933シンガポールドル
約70万円でした
長々と書いて力尽きてきたので
費用の件はまた別記事で書こうと思います。
とにかく
KKHで出産して良かったです
そして
計画無痛分娩 最高
短い期間でしたが
ドクターも
ナースも
助産師さんも
皆さん優しくて親切でした
KKHで出産されるかたは
どうか安心して
元気な
あかちゃんを
お迎えください
母子ともに無事に
出産されることを願っています
受付
一般病棟
Delivery Suite(LDR)
分娩後の夕食
翌日の朝食
大量のクスリ
一般病棟
Health Booklet
母子手帳のようなベビーの重要な記録帳
出産費用の見積もり
外国人価格