国民民主党は12日、衆院東京15区の補欠選挙(16日告示、28日投開票)で、無所属での立候補を表明している乙武洋匡氏(48)への推薦を決めた。
小池百合子・東京都知事が事実上率いる地域政党「都民ファーストの会」も推薦を出しており、国民民主は各種選挙でタッグを組んできた都民ファとの連携を重視した形だ。
国民民主は、裏金問題を抱える自民党との相乗りは避けたい考えで、乙武氏を自民が推薦するなら「応援できない」(榛葉賀津也幹事長)としていた。
12日に自民が乙武氏への推薦決定見送りを発表したのを受け、国民民主幹部が乙武氏本人と会い、推薦を決めた。榛葉氏は12日の会見で「都民ファとはいろんな連携の可能性がある」と語った。
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https://news.yahoo.co.jp/articles/1a90f995384c70449cb380213d10b83abe0bcf98
4/12(金) 21:00
自民党は12日、衆院東京15区補欠選挙(16日告示、28日投開票)で、小池百合子・東京都知事に近い政治団体「ファーストの会」副代表を務める乙武洋匡氏(48)への推薦方針を撤回すると発表した。
自民は28日実施の衆院3補選のうち、長崎3区は擁立見送りを決定済みだ。東京15区での擁立も困難となり、不戦敗による「2敗」が確定的となった。
自民の小渕優子選挙対策委員長は12日、「推薦の要請がないこと、地元から推薦を出さないでほしいとの要望があがっていることなどを勘案した」とのコメントを出し、異例の推薦方針撤回について説明した。今後の対応は「都連と連携を図っていきたい」としたが、党幹部は「擁立には時間がなさすぎる」と漏らす。3補選で自民の公認、推薦候補がいるのは島根1区のみとなる見通しだ。
15区補選は、公職選挙法違反事件で有罪が確定した柿沢未途・前法務副大臣(自民を離党)の議員辞職に伴い行われる。厳しい戦いが見込まれたため、自民都連会長の萩生田光一・前政調会長らは、知名度の高い小池氏との連携を視野に小池氏側と協議を重ね、「相乗り」を目指してきた。
自民は今月2日、乙武氏の出馬表明を待たずに推薦方針を表明。小池氏側から「相乗り」を受け入れる感触を得ていたためだが、8日に開かれた出馬表明の記者会見で、乙武氏が自民推薦を「逆風になる」と発言し、流れが変わった。乙武氏は、11日には自民への推薦依頼を「出すつもりはない」と明言した。
自民内では「自民色がつけばマイナスとの判断に傾いたのだろう」と見る向きが多い。乙武氏は、政党との関係に関して小池氏とすり合わせたことを認めている。自民のはしごを外すことになった小池氏は12日の記者会見で、「自民には推薦依頼を出していないが、(乙武氏は)様々な個人や団体に輪を広げていきたいと考えているかと思う」と述べるにとどめた。
国民民主党は乙武氏を推薦
国民民主党は12日、衆院東京15区補欠選挙で無所属で出馬する乙武洋匡氏を推薦すると発表した。
国民は、自民党派閥の政治資金規正法違反事件を踏まえ、自民が乙武氏を推薦した場合、相乗りでの支援はできないとの方針を示していた。自民が乙武氏の推薦を見送り、支援が可能と判断した。
国民は2022年参院選で、東京都の小池百合子知事に近い政治団体「ファーストの会」と連携した経緯がある。