「竹島の日」 特別授業で竹島への理解促進
2月22日。
島根県は、明治時代に竹島を県の所管としたこの日を、条例で「竹島の日」と定めています。
18回目になる22日の式典は、丸山知事をはじめ、竹島のある隠岐の島町の関係者などが出席する予定で、改めて竹島が日本固有の領土であることを訴えることにしています。
一方、一貫して竹島の領有権を主張している韓国。
今月(2月)16日に発表した国防白書では、「日本の領有権主張などに対し断固として厳重に対処する」としています。
折しも22日は、ロシアによるウクライナ侵攻からまもなく1年というタイミング。
ことしの「竹島の日」は、領土をめぐる緊迫した国際情勢の中で迎えることになります。
県内では、竹島への理解を深めようという動きが進んでいます。
大田市の第一中学校です。
毎年「竹島の日」を前に、3年生を対象にした特別授業を行っていて、生徒たちは、竹島をめぐる歴史や現状を学んだほか、ウクライナ侵攻が続くなか、領土問題について考えてきました。
竹島に関するこうした授業は、県内各地の学校で行われています。
(生徒は)
「ちょっとでも可能性があるなら交渉する価値があると思うし、国内で教育していくこともそうですけど、対外的にも竹島が日本固有の領土と発信していく必要性を感じました」。
「島根県民だけでなく、日本国民みんなが知ることが必要だと思うし、竹島の現状を知らない人にも私たちがたくさん伝えていくことが必要だと思いました」。
「日常生活の中では、ちょっと少し遠い問題というか、身近に感じられないこともあったので、授業を通して竹島についてたくさん知ることができたのでよかったです。領土をめぐって対立しているという点では、日韓関係もロシアとウクライナの関係も同じだなと感じているので、双方が納得できるような話し合いをして解決してほしいなと思います」と話していました。
「竹島の日」竹島で捕獲アシカ肉 明治時代 肥料として使用か
明治時代、竹島で捕獲されたアシカの肉が、肥料として出雲市での藍染めの原料の栽培に使われた可能性を示す資料が新たに見つかり、専門家は、竹島が島根の経済圏にあり、日本の領土であることを補強する発見だとしています。
明治38年に島根県に編入された竹島には、かつてニホンアシカが生息し、隠岐の漁業会社が、毎年、1000頭前後を捕獲していました。
このアシカ猟の実績について、竹島の領土問題を調査している「日本国際問題研究所」の委託を受けた島根大学法文学部の舩杉力修准教授らが、県の資料を調べたところ、出雲市大社町の染め物業者に、アシカの肉を加工した肥料を販売した記録が残っていたということです。
当時、藍の栽培が盛んだった出雲市内では、染め物業者が藍染めの原料となる「葉藍(はあい)」を栽培することも多く、窒素やリンが多く含まれるアシカの肉からできた肥料が使われた可能性が考えられるということです。
舩杉准教授は、「竹島と出雲とのつながりが初めて明らかになったほか、竹島が島根の経済圏にあって、島根県への編入前から日本領であったことを補強する資料だ」としています。
日本国旗も立つ「竹島カレー」 3Dプリンターで島の形を再現
ちゃんねるテレポート山陰
2023/02/21
2月22日は島根県が定める「竹島の日」。県庁の食堂では、隠岐の海鮮をふんだんに使った「竹島カレー」が登場しました。
ライスで作る島の型には3Dプリンターを使うこだわりぶり。
カレーで領土問題を考えます。
22日の「竹島の日」を前に竹島カレーが登場、竹島かたどったご飯に日の丸
配信
2月22日の「竹島の日」に合わせ特別メニュー「竹島海鮮カレー」が20、21日の両日昼、島根県松江市殿町の県庁地下食堂で提供されている。竹島の形をかたどったご飯と、隠岐の島町で取れたサザエやイカが具材のカレーを取り合わせた。
サラダ、スープ付きで1食650円。両日とも60食用意し20日は完売した。カレーの味は少し辛めで、サザエやイカには歯応えがある。カレーで竹島(隠岐の島町、韓国名・独島(トクト))をアピールしつつ、隠岐の島町の特産品の物販もある。
県総務課竹島対策室の岩崎靖室長は「隠岐の地域食材を使ったカレーが、竹島を話題するきっかけになればと思う」と話した。
提供時間は午前11時からで、完売次第終了する。