沖縄駐留の米海兵隊を改編 離島拠点の「海兵沿岸連隊」配備へ
海洋進出を強める中国への抑止力を高めるため、アメリカ政府が沖縄に駐留するアメリカ海兵隊を改編して、離島を拠点に機動的に展開する新たな部隊を配備することになりました。日本時間の12日開かれる日米の閣僚協議で配備方針などを確認する見通しです。
中国が東シナ海や南シナ海への進出を強める中、アメリカ政府は抑止力を強化するため、2025年度までに沖縄に駐留するアメリカ海兵隊を改編し、離島を拠点に機動的に対応する新たな部隊として「海兵沿岸連隊」を配備することになりました。
「海兵沿岸連隊」は対艦ミサイルなどを備え、離島での有事の際にミサイルによる交戦が想定される域内で小規模の部隊に分散して展開し、敵の艦艇などの進出を防ぐ部隊で、アメリカ軍が去年3月にハワイに初めて発足させています。
一方、アメリカは今後、沖縄に駐留する部隊のうち重火器の部隊は削減する方針で、沖縄全体で海兵隊を1万人程度とする在日アメリカ軍の再編計画に変更はない見通しです。
日米両政府は日本時間の12日、アメリカのワシントンで、外務・防衛の閣僚協議、いわゆる「2プラス2」を開催することにしていて、新たな部隊の配備方針などを確認する見通しです。