アルペンスキー 全種目で入賞 本堂杏実 4年後のメダルへ

 

 

 

 

 

アルペンスキー、女子の立って滑るクラスの本堂杏実選手は12日の女子回転で6位に入り、5種目すべてで入賞を果たしました。

 

今大会3つの金メダルを獲得した村岡桃佳選手と同い年の25歳は、4年後の次の大会へ向け「メダルを取れるようにめげずにやっていきたい」と意気込みを示しました。

 

 

 

青と紫の鮮やかなヘアカラーで2回目のパラリンピックに臨んだ本堂選手。

 

親友の村岡選手とともに5種目すべてに出場し、村岡選手が11日の大回転で今大会3つめの金メダルを獲得したあとは抱き合って喜びました。



本堂選手は前回のピョンチャン大会で滑降を除く4種目に出場しましたが、回転で8位に入ったのが最高で、ほかは二桁順位にとどまり、スーパー大回転は完走することができませんでした。

去年1月には左ひざのじん帯を断裂して2月に手術を受け1年後の北京大会へ暗雲が立ちこめましたが懸命のリハビリで復帰し、今大会は得意とする高速系の滑降で6位入賞を果たしたほか、苦手だという12日の回転でも6位に入って5種目すべてで入賞と前回大会を大きく上回る成績を残しました。

 

 

レース後、本堂選手は

「全種目入賞できたことはうれしいが、技術系の種目は『棚からぼた餅』という感じだ。自分の技術で上の順位に行けるように、トレーニングを積んでいきたい」

と世界と戦って感じた悔しさもにじませながら話していました。

 

 

12日で今大会の全競技を終えた本堂選手はゲレンデで親友の村岡選手とポーズを決めて写真に納まり、29歳で迎える次のミラノ・コルティナダンペッツォ大会へ向けて

「技術が全然足りないので、海外のトップ選手に食らいついていけるような選手になり、4年後、メダルをとって笑顔になれるようにしたい。今後の4年間はすごくつらいと思うが、思い切り頑張っていきたい」

と意気込みを語りました。