村岡桃佳選手
5個目のメダルは
なりませんでしたけど
個人で
3つの金メダル、1つの銀メダル
快挙ですね
選手の皆さん、健闘されました
お疲れさまでした
村岡桃佳は5位 パラリンピック アルペン女子回転座位
北京パラリンピック、アルペンスキー女子の最後の種目、回転の座って滑るクラスで、村岡桃佳選手は5位となり、今大会5種目すべてでのメダル獲得はなりませんでした。
回転は通過する旗門の間隔が狭いため、素早く正確なターン技術が求められる種目で、選手は2回滑り、障害の程度に応じて係数をかけたタイムの合計で競いました。
今大会ここまで金3つ、銀1つのメダルを獲得している村岡選手は、最後の回転はやや苦手としていましたが「自分らしく楽しく滑りたい」と臨み、1回目は慎重な滑りで5位につけました。
2回目は持ち味の正確なターンを刻んで1回目から1秒以上縮めましたが、合計タイムは1分45秒54で順位は5位で変わらず、5種目すべてでのメダル獲得はなりませんでした。
このほか、2大会ぶり出場の田中佳子選手は2分15秒93で6位、初出場の原田紀香選手は2分18秒08で8位でした。
金メダルはドイツのアナ レーナ・フォルスター選手で、今大会、スーパー複合に続いて2個目の金メダルとなりました。
これでアルペンスキー女子の座って滑るクラスは、今大会の5種目すべてが終わり、村岡桃佳選手が金メダル3個、アナ レーナ・フォルスター選手が金メダル2個と、2人で分け合う形となりました。
村岡「やりきったなという達成感がある」
村岡選手はレース後の取材に
「終わった~!」と最初に大きな声で叫んで、ホッとした表情になり、12日の滑りについては「途中、止まってしまったけれど、自分らしく楽しく滑ろうと思い、なんとか滑りきることができた。コース状況が荒れている中でベストを尽くしたほかの選手たちはすごいなと思った」
と振り返りました。
そして、金メダル3個と銀メダル1個を獲得した今大会について
「レースを通してまたひと回り成長できた。たくさんの人に応援してもらい、感謝の気持ちをメダルという形で少しでも伝えられたらうれしい」
と話していました。
陸上に出場した夏の東京大会からの“二刀流”をひとまずやり終えたことについては
「すごく晴れやかで、やりきったなという達成感がある。どこを振り返っても楽しかったと思える。充実していて、長くて短い4年間だった」と話し、最後は「ゆっくり寝ます」
と、笑顔で会場をあとにしました。
村岡「二刀流の集大成」と位置づけて臨んだ大会終える
村岡選手は前回2018年のピョンチャン大会のあと、自国開催の東京パラリンピックを目指して車いす陸上に専念しました。
東京大会で6位入賞を果たして雪上に戻り、3回目の冬のパラリンピックとなる今大会は「二刀流の集大成」と位置づけていました。
陸上のトレーニングで鍛えられた体幹はスキーにも生かされ、長く急な斜面を高速で滑り降り、体の強さが求められる、滑降とスーパー大回転で、前回大会では届かなかった金メダルを獲得。
さらにスーパー複合でも銀メダルに輝き「得意種目だから絶対に取りたかった」という11日の大回転では、2位の選手に合計で7秒以上の大差をつける圧倒的な強さを見せました。
今大会最後の出場となった回転は苦手とする種目で「自分らしく楽しく滑っていきたい」と臨みましたが、5位となり、2大会続けて全種目でのメダル獲得は最後で逃しましたが、25歳の日本女子のエースは、冬の日本選手最多に並ぶ金メダル3つという偉業を果たして、4年にわたる二刀流の「集大成」として臨んだ大会を終えました。
田中佳子「人生の目標のような場所 大切な大会」
田中選手は最後の種目の回転を終えて
「ほっとした思いもあるけれど、きょうのレースが思うようにいかず、悔しい気持ちのほうが大きい」
と振り返りました。
2大会ぶりの出場となった今大会について
「ずっと出たいと思って頑張ってきたので、この場所に立てて本当によかった。人生の目標のような場所で、自分にとってとても大切な大会だ」と話し、今後については「まだはっきりとは決めていないが、この悔しさをバネにいろんなことに挑戦したい」
と話していました。
原田紀香「さらにレベルアップし今後に」
原田選手は初出場で8位という結果を残せたことについて
「きのうは前半で失敗していたので、最後まで滑りきりたいと思っていた。ほっとしている」
と振り返りました。
39歳で初めて出場したパラリンピックについては
「人生の中でもすごく印象的なもののひとつ。出るだけを目標にはしていなかったので、今回は技術的な課題が残った。年齢的にも遅咲きの出場になったけれど、さらにレベルアップして今後につなげたい」
と話していました。