バイアスロン 出来島桃子10位 メダルはウクライナが独占

 

 

 

 

 

北京パラリンピック、バイアスロン女子10キロの立って滑るクラスで、5大会連続出場の出来島桃子選手は10位でした。

 

 

バイアスロンはクロスカントリースキーと射撃を組み合わせた競技で、女子10キロの立って滑るクラスは、2キロのコースを5周する間に4回の射撃を行ってタイムを競います。

5大会連続出場となる出来島選手は正確な射撃が持ち味で、今大会に向けては引き金を引く際、呼吸の乱れによる照準のぶれを少なくするため、的を狙う順番を変えるなど射撃動作を細かく調整してきました。



8日のレースでは4回の射撃の合わせて20発のうち17発を命中させましたが、クロスカントリースキーで順位を伸ばせず10位でした。

レースでは女子6キロで金メダルを獲得した中国の選手が中盤まで先行していましたが、ウクライナの選手らがクロスカントリースキーでペースを上げて、終盤に追い抜きました。

最後はウクライナ選手どうしの争いとなり、金メダルがイリナ・ブイ選手、銀メダルがオレクサンドラ・コノノバ選手、銅メダルがリュドミラ・リアシェンコ選手でウクライナ勢が表彰台を独占しました。

 

 

出来島選手は、今大会、2種目めとなった8日のレースについて、

「雪がとけたため下りがあまり滑らず、前回の種目とは違う大変さがあった」

と振り返りました。

 

 

また、得意の射撃で20発のうち17発を命中させたことを踏まえ、

「命中率は上がっているので、きょうの反省を生かして、次の種目でよい射撃ができるようにしたい。このあと気温が高い日が続きそうなので、こういった条件でもしっかりと滑れるように調整していきたい」

と意気込みを語りました。

 

 

 

 

 

 

 

パラリンピック 佐藤圭一9位 バイアスロン男子10キロ

 

 

 

 

 

北京パラリンピック、バイアスロン男子10キロの立って滑るクラスで、4大会連続出場の佐藤圭一選手は9位でした。

 

 

バイアスロンは、クロスカントリースキーと射撃を組み合わせた競技で、男子10キロの立って滑るクラスは、2キロのコースを5周する間に4回の射撃を行って、タイムを競いました。



42歳の佐藤選手は2010年のバンクーバー大会から4大会連続出場で、8日のレースでは4回の射撃の合わせて20発のうち、19発を命中させました。

しかし、クロスカントリースキーでは序盤からスピードに乗り切れず、9位でした。



金メダルは、カナダのマーク・アレンツ選手、銀メダルはウクライナのグリゴリー・ボブチンスキー選手、銅メダルはカザフスタンのアレクサンドル・ゲルリッツ選手でした。

 

 

「ミス減らしたかったがひと踏ん張り足りず」

 

佐藤選手は

「今日は風が弱かったので、まわりの選手たちもミスなく射撃をあててくると思っていた。ミスを減らしたかったが、ひと踏ん張りが足りなかった」

と振り返りました。

一方、5日の男子6キロに続いて、8日の10キロで競い合ったウクライナのグリゴリー・ボブチンスキー選手が金メダルと銀メダルをそれぞれ獲得したことを念頭に

「戦争による厳しい状況で、パフォーマンスを発揮する選手たちの強さを尊敬している。こうした状況でレースできるのは幸せなこと。滑ることで平和をアピールすることが、自分のやるべきことだと思う」

と話していました。