森井大輝選手

 

銅メダル

おめでとうございます

 

この後の種目では

悲願の金メダルを!

 

 

 

 

 

 

 

パラリンピック 森井大輝が銅メダル アルペンスキー男子滑降

 

 

 

 

 

北京パラリンピックのアルペンスキー、男子滑降の座って滑るクラスで森井大輝選手が銅メダルを獲得しました。

 

森井選手は5大会連続のメダル獲得です。

 

 

男子滑降の座って滑るクラスは、専用のいすに1本のスキーを装着した「チェアスキー」で滑り、障害の程度に応じた係数をかけたタイムで争いました。

北京郊外の延慶にある「国家アルペンスキーセンター」に設けられたコースは標高差645メートル、長さ2キロあまりを一気に滑り降りる屈指の難コースで、多くの選手が最後まで滑りきれない展開となりました。

 

 

その中で6大会連続出場の41歳、森井選手は、序盤の急斜面でスキー板をはじかれそうになった場面もありましたが、すぐに立て直し、その後は得意の滑らかなターンを重ねてフィニッシュしました。

タイムは1分18秒29で、4位とはわずか0秒08の差で銅メダルを獲得しました。


森井選手のメダル獲得は5大会連続で、この種目では前回大会の銀に続いて2大会連続のメダルです。



このほかの日本選手は狩野亮選手が1分20秒58で7位、鈴木猛史選手が1分22秒84で8位でした。

金メダルはニュージーランドのコーリー・ピータース選手、銀メダルはノルウェーのイェスペル・ペデルセン選手でした。

 

 

各選手談話

銅メダルを獲得した森井選手は

「コースが難しくて本当に苦しいレースだったが、攻める滑りが出来たと思う」

と振り返りました。

 

そのうえで

「表彰台に上るのはすごくうれしいが『3番』というメダルを取りに来たわけではない。最高の目標にしている表彰台の真ん中に立てるように残りのレースも頑張りたい」

とこれからの種目での金メダル獲得に向けて意気込んでいました。



7位の狩野選手は

「レースでは思い切れなかったが、この難コースを無事に滑り終えたのは自信につながった」

と話しました。

 

そして

「終わってしまったレースはしかたないので、あしたからしっかり、自分らしい滑りができるように調整していきたい」

と次を見据えていました。



8位の鈴木選手は

「残念な結果だったが滑り切れてすごくよかったと思う。この難しいコースを乗り切れたことがのちのちにも続いていくと思う」

と振り返りました。

 

そのうえで、あす6日のスーパー大回転について「いちばん苦手な種目ではあるが楽しく滑れれば」と話していました。

 

 

銅の森井 残りは4種目 悲願の金メダルへ

 

森井選手は世界選手権を制しワールドカップでも総合優勝を果たすなど世界の第一線で活躍し、パラリンピックでも、銀メダル4つ、銅メダル1つを獲得していますが金メダルだけは取ったことがありません。


「シルバーコレクターとか無冠の帝王とか言われることがあるので、なんとか返上したい」と闘志を燃やして臨んだ6回目のパラリンピック。

その最初の種目、滑降は大会前の公式練習で3回滑りましたが転倒して途中棄権するなど厳しいコースに苦戦し「本当に難しい」と話していました。


それでも「頭のネジを外してスタートからフィニッシュまで攻めきらなければ勝機はない」と覚悟を決め、迎えた本番ではスピードに乗った積極的な滑りを見せて3位に食い込み、自身6回目のパラリンピックでさい先のよいスタートを切りました。

滑降では悲願の金メダルに届きませんでしたが森井選手は残る4種目すべてに出場する予定で「全種目フルスイングで金メダルをねらいにいきたい」と意気込んでいます。