振り返るとそこにはあの飼い猫が居た


その猫は、わたしにそっと寄り添うと


静かに眠りについた


わたしはその猫の温もりを感じながら


ひとつの事を考えていた


毎日同じ道を歩き


同じことの繰り返し・・・


そんな人生を送っている私だから


この猫に惹かれたんだと


会社に飼われていると感じていた私と人間に買われているこの猫


一見、似ているようで実はまったく違っている


この猫は飼われていても自分を持っている


それに比べて私は飼われていると感じても決して気を許さない


野良猫になっていた


私はいつの間にか隣で寝ている


自由気ままな飼い猫に憧れて居た


完  


・・・ちょい無理やりですがこのお話は終わります

)その家を見たとき、何か不思議な感じがしたが


その猫はその家へ躊躇うことなく入っていった


その時、その家からはその猫を迎える様に


賑やかな声が聞こえてきた


その時初めて、あぁ、あの猫は飼い猫だったんだ


と、なぜか淋しく感じた・・・


その楽しげな声を聞いていても仕方ないから


私はその家から離れるように歩き出した


どれだけ歩いたかわからない


気づいた時にはあたりは真っ暗で


灯りも無くただただ夜の暗闇だけが広がっていた


歩き疲れた私はどことも分からない場所に座り込み


僅かに輝く星空を見上げていた


その時背後から・・・


つづく・・・

その猫の物語る背中に惹かれてか


気づいた時には私は路地裏に居た


前を見ても、もうそこにあの猫は居なかった・・・


路地を抜けようと先に進もうとした時


背後から威嚇ともとれるような力強い声で


「にゃお~」


振り返るとそこにはさっきまで前に居たあの猫だ


何がどうなっているか分からないが


ただ一つ分かったのは


その威嚇にも似た声は


私に向けられたものでは無かった


きっと私の後ろに居た『何か』に対して発していたんだと感じた


私が後ろを振り返り『何』が居るのか確かめようとしたとき


あの猫が私を呼ぶかのように


「にゃん」


次の瞬間、その猫は振り返り走り出した


私があっけにとられているとその猫は私を導くかのように


走りながらも鳴き続けていた


私は堪らずその猫の後を追いかけた


どこをどう走ったのか分からないが


気づいたら一軒の家の前に居た


つづく・・・