「どうぞ、ゆっくりと見ていって下さい」
にこやかにその店主は言った
何気なしにふらりと入った那智黒のお店
このあたりではどこにでもありそう(失礼)なお土産屋だ
「その端に置いてる馬の置物がね・・・」
参ったなぁ、、長くなりそうなパターンか、これは?
そして案の定、、、長かった。
正しく言えば、長居してしまった。
本当の硯
石にも性格があること
本物と偽者
モノ作りにおいての「嘘をつくこと」と「騙すこと」
なによりも「自分には嘘をつけない」こと
などなど・・
ひたすらに鍛え、磨き、研ぎ澄まされてきたその人の魂から出でる「言霊」
それは説教臭いものでもなく、ただただ自分のど真ん中の部分へ 心地よくまっすぐに突き刺さってくる
「神様は見てるものなんですねぇ」
やんわりと仰るのだが、いやいやこちらは貴方を拝みたいくらいです。。
「道中、お気をつけて。」
最後までにこやかな笑顔に見送られ、なんとも言えない清々しい気分で店を後にした
一見、どこにでもありそうな那智黒のお店
そこに居たのは 紛れもない「本物」だった。
