9月1日は映画の日だったので観てきましたよー
異例の一切宣伝ナシで封切られるという、徹底的に前情報を遮断された映画でしたが、そのお味はいかに
私もほぼ何も情報を入れずに観てきました。
・・っつーか、本当はミッションインポッシブルを観ようと思ってたけど、既に上映時間が1日に1回で時間が合わず(笑)
「君たちはどう生きるか」で1つだけ情報として入ってきたのは
訳が分からない映画らしいと。
極端に賛否の分かれる映画だと。
だから、今回観るの止めておこうかな~とも思っていました。
勝手に難解な映画なのかな・・・と早合点してしまったの
いやいやいや、観てよかったよ
本ッ当に訳が分からない映画でしたけどもね。
訳が分からなくてもイイと妙に納得してしまう面白さでした。
宮崎駿監督のことだから、色々深い意味があるのでしょうが、そんな深読みの考察とか無くても十分に楽しめる作品
沢山の感情が湧き上がってきて、終始ワクワクでした
子供の頃の、知らない土地の知らない大人に囲まれた心細さや孤独な気持ち。
ちょっと不気味で、背筋がゾワゾワ。気味が悪くてこわい感じ。
ラピュタのような冒険とファンタジー。未知との遭遇。ハラハラドキドキの挑戦。
不思議の国のアリスの世界のようでもあり。
宇宙の謎や神秘。この世界に隠された秘密に迫るような興奮もあり。
トトロの世界のような可愛らしさとお茶目さ。ほのぼのとした世界観。
少年の純粋な好奇心と心の変化。熱い情熱と突き進む魂や世界の残酷さと生きる喜び。
いろ~んなものが、有象無象にたっぷりと詰め込まれ、映画のシーンが変わるごとに、新しい頁をめくるように夢中に映像を追いかけました
冒頭の戦火のシーンから、迫力が凄くて、早々に吞み込まれてしまったわぁ
最近よくある、クライムサスペンスとかの手に汗握るのじゃない、静かに、でも心に湧き上がるハートの振動。静かに静かに興奮している。
この感じを味わうの久しぶり~
子供の頃ね、冒険ものの本を読むのが大大大好きだったんです。
完全に私の心は子供に戻って、映画の世界にのめり込んでいました。
映画はある意味、あの世の世界を描いたような、現実世界とは違う異世界が舞台なんですが、なんて言うの
すごくハッキリとした夢を見た後みたい。
夢の中にいる時って、ほぼ現実みたいなのに、実は全然辻褄が合ってなくて、でも夢の世界ではちゃんと成立してるっていう、何とも不思議な世界じゃない
夢の話を言葉で説明しようとすると、あんなに鮮やかだった世界が、途端にそのビジョンはグラついて手の平から砂のようにこぼれ落ちていってしまう。
何とも儚くて、でも残る感覚だけは妙に生々しくて、あの夢の中の辻褄の合わないあやふやさを映画という作品にきちんと作り上げられるなんて、本当にクレイジーな才能だと思ってしまう。
とにかく、この映画を言葉で説明するのは難しい。
感覚に迫ってくる映画。よく分からないけど、すごく分かる。
分かるけど、全然分からない・・・みたいな。
あとさ、なんか効果音もイイんだよね〜。
あまりアニメ見ないから、他と比べてどうなのか分からないけど、リアルな感じがして、より映像の中に入り込める気がする。
浮遊感と生生しさという、相反するものが丸っと融合して、音のお陰で説得力が増す感じ。
あの世界に潜りたくて、何度か足を運びたくなるような映画でした。
宮崎駿さんの世界、サイコーです
そいぎんた、また後からね〜