胸キュンシーン多数の永野芽郁に山本舞香「単純にうらやましい(笑)」
原作を忠実に再現した胸キュンの名場面が満載の映画「ひるなかの流星」キャスト陣によるリレー連載の第5回は、主人公・すずめと親友のゆゆかを演じた永野芽衣と山本舞香の“爆笑”女子会トークを!
――すずめとゆゆかは親友であり、恋のライバルでもあると思います。この二人の友情エピソードで、“女子あるある”だと感じたことを教えてください。
山本) ゆゆかみたいに、ああいうネチネチしたタイプはよくいますよ(笑)。すずめと親友になってからのゆゆかは、すごく友達思いだし、ちょっと違いますけどね。
永野) 確かに。ゆゆかみたいな子、いますね(笑)。
山本) 前半のゆゆかはイヤな女の子として演じたかったから、「こいつ、本当にうざい」と思ってもらえたら、私の勝ちなんですけどね(笑)。
永野) 私が“女子あるある”を感じたのは、すずめの実家でのゆゆかとのシーン。そこで枕投げをするんですけど、舞香ちゃんがアドリブで「顔はやめて!」って言ったんですよ。あれはリアルだなと思いました(笑)。あと、あそこのシーンは後半になるにつれて二人のアドリブになってくるんですけど、あのときの舞香ちゃんは本当にかわいかったですね。
山本) それ、全然“あるある”じゃないじゃん(笑)。
永野) いや、“あるある”ですよ。やっぱり女子にとって顔は大事だし(笑)。
山本) ゆゆかは女子力が高いという役柄だったから、最初はどうしようかと思いました。私には全然、女子力が無いので(笑)。その芽郁の言っている「顔はやめて!」というアドリブは、ゆゆかは自分に自信がある子だから、その言葉が出てきたんだと思います。
――馬村と獅子尾先生では、永野さんは馬村がタイプだそうですが、山本さんはどうですか?
山本) 私もちょっと前まで馬村だったけど、やっぱり獅子尾先生の方がいいな。私は年上が好きなのと、頼れる人がいいんですよね。馬村は同級生だからなぁ。男の人は年齢よりも精神年齢が4つぐらい下だと言うし、やっぱり同級生はダメですね。芽郁もあと2年経てば、舞香みたいに思うと思うよ(笑)。
永野) いや、逆に、私は自分よりも先を行かれている人はちょっと。
山本) あー、プライドが高いやつね~(笑)。
永野) ちょっと待って、そうじゃなくて(笑)。いろんなものを知り過ぎている人は別にいいんですけど、自分よりも遥かに知っていると、こっちが足手まといなんじゃないかと思ってしまうんですよね。なので、同級生の馬村の方が足並みをそろえて歩いていけるかなと。あと、馬村はすずめの前でだけ見せてくれる表情があったり、自分の前だけで笑ってくれたりするので、そのギャップもいいなと思いました。
山本) 確かにギャップにはやられるね。好きになっちゃう。じゃあ、頼れて、そのうえ馬村みたいな性格だったら、文句ないな(笑)。
――すずめのことが好きな馬村と、すずめの親友でありながら、馬村のことが好きなゆゆか。もし自分がゆゆかと同じ状況なら、親友か好きな人のどちらを取りますか?
永野) 舞香ちゃんは自分が引くって言ってましたよね。
山本) だって、友達の方が大事だもん。馬村を諦められないゆゆかの気持ちも分かるけど、個人的には馬村のほかにも男の子はいっぱいいるよねって思っちゃいます。一途なのはいいけど、自分が傷ついたり、友達が傷つくぐらいだったら、自分から引いた方がいいと思うんですよね。
永野) なるほど。私も友達を選びますね。
山本) 芽郁はそうだろうね。彼女はすごい友達思いなんですよ。
永野) 自分は友達を優先したいと思うけど、他の人が友達よりも好きな人を優先するというんだったら、それはそれでありだと思います。それほどその人のことが好きで、友達を失ってでもその人と付き合いたいと思うなら、それはそれでカッコいいのかなと。
――永野さんと山本さんは今回が初共演ですが、以前からお知り合いだったそうですね。
山本) 雑誌の「nicola(二コラ)」でモデルをやっていたときに同じだったんです。でも、2歳年下の子たちでグループができていたから、なかなか話し掛けられなくて。そういえば、私の最後の「nicola」のときの運動会は、同じグループだったよね。卒業式に花束をくれたのも芽郁で。あと、渋谷でも偶然会ったことがあって、なんか縁があるのかなって思ってました。
永野) そう、渋谷で会いましたね。私が道に迷っているときに、偶然、舞香ちゃんを見掛けて。あのときはお世話になりました(笑)。
――永野さんは山本さんに対して、いつも敬語なんですか?
永野) そうですね。
山本) 全然、敬語じゃなくていいのに。たぶん、もうちょっとしたら、敬語じゃなくなりますよ。今もたまに敬語じゃないから(笑)。
永野) やっぱり年上だし、仲良くしていても、してもらっているという感覚があるんですよね。舞香ちゃんのことは本当に大好きなんですよ。でも、年齢というのがあるじゃないですか。だから、ちゃんとするときは、ちゃんとしないとなというのはあります。
山本) 十分にちゃんとしてるじゃん。でもね、1週間に2、3回は絶対にLINEをしてくるんですよね。
永野) 舞香ちゃんが好きなんです(笑)。
山本) 知ってる(笑)。芽郁は「nicola」でモデルをしているときから、一人だけ雰囲気が違ったんです。「私、全然一人で大丈夫だし」みたいな感じで(笑)。そのときに、私と同じものを感じたんですよね。
永野) 私、みんなとめっちゃ仲良くしてたはずなんですけど(笑)。
山本) 確かに仲は良さそうだったけど、芽郁はちゃんと自分を持っているというか。私こそ、みんなと一緒にいても、一番はじっこで夏休みの宿題をしているタイプだったから。芽郁も一人が好きでしょう?
永野) 好きですね。
山本) だから似ているなと思いました。でも、ちゃんと話したことがなかったし、今回の映画でも最初はちょっと壁があったよね。すずめとゆゆかが体育館でケンカするシーンから、すごく仲良くなった気がします。
永野) あのときは筋肉痛がすごかったですよね(笑)。二人とも本気でぶつかり合っていたので、それが次の日に体に表れた感じでしたね。
山本) あの日はお互いにいろいろ話をしたよね。連絡先を交換したのもその日だったし。そういえば、そのときに芽郁がうずらの卵をくれたんですよ。
永野) その情報、いらないんじゃないですか(笑)? でも、それまでは私自身が壁を作っていたので。私は人に対してすぐにオープンにしているようで実はそうじゃないというところがあるんですよね。なので、舞香ちゃんといい感じでケンカのシーンを撮影しつつ、どんどん自分の中の壁を壊していった感じでした。
――では、最後にそれぞれ気に入っているシーンを教えてください。
永野) 予告編にもある馬村が「お前、俺のことを好きになればいいのに」と言うシーンですね。
馬村がその言葉を言ってくれたときに、本当に安心して涙が出てきたんです。
それはすずめが馬村のことを気になり始めて、すずめの中で馬村が獅子尾先生を飛び越える存在になった瞬間だったんだと思うんですけど、あのシーンは本当に好きです。
山本) 私は獅子尾先生がすずめを後ろから抱きしめたところ。あれは女の子なら、誰でもされたいし、憧れちゃいますよね。でも、ゆゆかはそういうシーンがひとつもなかったから、単純に芽郁がうらやましいです(笑)