東京女子流 TOKYO GIRLS’ STYLE

東京女子流が5枚目となるオリジナルアルバムを完成させた。BLU-SWINGの中村祐介をメインアレンジャーに迎えた本作は、これまでとはまた違ったテイストの楽曲たちによって構成されている。どんどん進化していく東京女子流から目が離せない。

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――デビュー5周年を迎えた2015年5月にリリースされたベストアルバム『キラリ☆』をはさんで、オリジナルとしては前作『Killing Me Softly』から1年半ぶりとなる通算5枚目のアルバム『REFLECTION』がリリースされます。まず、ニューアルバムが完成した感想から聞かせてください。

山邊 これまではずっと、松井寛さんのブラック系のサウンドで攻めてたんですけど、今回はメインアレンジャーとして、BLU-SWINGの中村祐介さんにお願いしたので、明るめで等身大の曲がつまってて。

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中江 今までよりも明るくてさわやかでフレッシュな曲が多いですね。歌詞もこれまでは背伸びをした大人っぽい内容が多かったんですけど、今回は私たちの年代の女の子もわかる言葉が多いんじゃないかと思います。

新井 失恋の曲が多かったし、あまり明るめの曲をやってこなかったんですけど、今回は前向きで、背中を押すような楽曲が入っているので、女子流のファンの方はきっとびっくりすると思うんですね。そういう意味では、これまで応援してきてくれた方には、新しい女子流を感じてもらえると思いますし、学校や卒業、友達をテーマにした曲が多いので、同年代の子にも聴いてもらいたいアルバムになってます。

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庄司 今回のアルバムをきっかけに、新しい人とも出会えたらいいなと思ってて。まだ女子流を聴いたことのないという人も聴きやすいアルバムになっているので、このアルバムから入って、松井さんのサウンドまでさかのぼっていってもらって、女子流を応援してくれる人がもっともっと増えればいいなと思いますね。それに、みんなが言ってるように、歌詞もいままででいちばん自分たちに近くて、自分たちが聴いても共感できる曲が多いので、同年代の、特に女の子に発信していくことができたらいいなと思います。今の私たちにしか伝えられない等身大の歌詞が込められているアルバムになったと思います。

中江 今までよりもさわやかでフレッシュな曲調が多いし、歌詞も背伸びをしていない、私たちの年代の女の子がすぐにわかる気持ちが書かれていて。今までの女子流とはガラリと変わったので、ずっと応援してきてくれた方は驚かれると思うんですけど、(山邊)未夢の作詞曲や(庄司)芽生のソロ曲、私がラップに挑戦した曲もあったりと、盛りだくさんなアルバムになっているので、これを聴いて、さらにハマってくれたらうれしいなと思ってます。

 

――ファンクをベースにした女子流サウンドからフレンチエレクトロ寄りのポップなダンスミュージック系に大きく方向性を変えることに戸惑いはなかったですか?

庄司 最初はありましたね。曲を聴いても、女子流っぽくないなと思ったし、今まで応援してくれてた方が聴いたらどう思うのかな? っていう不安があったんです。でも、実際に歌ってみたら、すごく楽しくて、みんなが大好きな曲ばかりになっていって。

山邊 私も普段から聴いてる音楽に近い、個人的に好きなサウンドなので、5年目にして、ついに女子流で歌えるんだっていううれしさがありましたし、デモをもらったときにテンションが上がりましたね。今回のアルバムのようなEDM系のフューチャーハウスはまだ日本でやっている人が少ないって聞いたので、アルバムを聴いて、新しい音楽だなって感じてもらえるのもいいんじゃないかなって思いました。でも、これまでと違うからこそ、歌い慣れてなくて、苦戦した部分もあるんですよね。明るいアルバムなんですけど、みんな泣きながらレコーディングしたくらい難しくて。