素直になれなくて
主演瑛太さんにインタビュー
演じるナカジは、戦場カメラマンを目指している青年だ。
仕事でも恋愛でも、葛藤はつきない。
そんな役柄への思い入れは深い。「物語が進んでいっても、
カメラに対しての愛情は失わないでいてほしい。
僕も、演じる上で、もっと写真集を見たりしてカメラの知識を
蓄えたい」。ナカジの印象を聞くと、静かに、ゆっくりと、
こんな答えが返ってきた。
登場人物はみな、もがきながら必死に生きているが、
本人も同様だ。それぞれの作品で目指す演技に、なかなか
到達できない。自分の作品を客観的に見られないのも、
自らの存在に対して突き詰め方が足りないからだと感じる。
「自分が演じている姿を、僕はまだ理解できていない」
それでも、演じていて楽しい瞬間は多い。
「(上野樹里が演じる)ハルの笑顔が僕を笑顔に持っていく
のだと感じた瞬間とか」。本作では、女性に思いを届ける
難しさを伝えたいと意気込む。特に、何気ない動きで示す
2人の距離感など、セリフ以外の部分で。
器用なタイプには見えないが中身は熱い。
ナカジもきっと、そんな人物になるはずだ。
素直になれなくて 木曜よる10時~