
これをソール側面に塗って

熱したイチョウでしみこませていく。

余分な蝋分はふき取って磨きを入れる。

・・・
完成!!
ではない。
そしてラストを外す工程へ。
足掛け1年近くラスト入れっぱなし。
革の癖付けだけだったらどこのビスポークメイカーにだって負けません(笑)
(そんな長期間入れとく必要はありませんが)

恐る恐るはずす。
タイトなので神経を使う。

生みの苦しみ(?)

完成です。
苦節1年4ヶ月。
ようやく完成した処女作です。
ラストを抜いたそれはブーツにしてはびっくりするぐらい軽く、
タイトフィットなので履くのが一苦労。
しかし。
・履いた時の「点ではなく、面で当たる」感覚。
・ボールジョイントの違和感皆無。
・踵からアキレス腱までの吸い付く感覚。
・さらに軽く感じる重量感。
・良質な革によるボールジョイントの皺が元に戻る感覚。
これがハンドソーンウエルテッドの心地よさか。
・・・・どれも既製では味わったことの無い、感動がこみ上げてくる。
その後はやりきった脱力感に襲われた。
なぜ、ビスポークが高いのかよーくわかった。
理解した、体で。
師匠もよくやりましたね、形になりましたね!と褒めてくれた。
素直にうれしかった。
「最初だからもっと簡単なものを」
「ワークショップでここまではやらないですよ」
やりたかった。
どうしても突き詰めないとだめなんである。
ビスポークはなんで30万なにがしを支払わないといけないのか。
革のよしあしとは何なのか。
ハンドソーンのよさとは。
靴の真価とは。
10数年前。ジーンズヲタだったオイラは、どうしてレプリカジーンズに2万なにがし支払わないといけないか知りたくてレプリカ顔負け(と思っている)ジーンズを作り上げた。
そして思った。
これだったら対価を支払うべきだ、と。
上っ面だけで御託を並べるようなジーンズ評論家にはなりたくなかった。
ジーンズを正しく評価できる術を身に着けたかった。
今、オイラは両方のある程度の「知識」を身につけ、
1年前とはまったく異なる視点での「評価」が出来るようになった。
それだけでもこの靴を作った甲斐があった。
ビスポークシューズはやはり30万何がしを支払うべきだと思った。
その人の技術・センス・将来性に対価を支払うのだと。
文字通り、Be SPOKEN製作者とのセッションの中で製作者のセンス・技術を見抜ける
(または良い意味でだまされ続ける)度量・器量が必要とも思った。
実はFBで先行して掲載したのだが、オイラの掲載した中で一番の「いいね」が付き、
FBで知っている取引さん、友人から
「すごいですね」「見てみたい」とか「履いてきてください」「いつ独立するの?」
なんて言葉を頂いた。
・・・・ごめんなさい、履けないです。
・・・・勿体無くて(笑
かくして1年4ヶ月かけて履ける「オブジェ」を作ってしまった。
次回作はもっと、もーーーーっと手を抜きます。(良い意味で)
実は2作目は動いているのである。
なのでこのシリーズはまだまだ続きます。
とりあえずここまで付き合った方々ご覧頂き、ありがとうございます。
2作目は期待しないでお付き合い頂けたらと思います。










































