BJ | 心の中

心の中

どこかに存在しているある男の心の中にある思い

手塚 治虫
Black Jack―The best 12stories by Osamu Tezuka (1)

孤独な医者 BJ

冷酷で人間味を感じないと漫画の中でそう言われている

しかし、漫画の中では一番純粋な人の心を持つ

「これは漫画なんだから」

そう言われればそうなんだろう

人間は、おそらく自分がしないであろう体験に対して客観的になる

それが恐ろしく感じられる程に、、、

第三者のまま命を終える事はとても幸せで

その幸せは当たり前になっている

いつもは健康で医者にかからなければ、何も思う事も無い

それが幸せなんだろう

テレビで医者が不祥事を起こせば騒ぎ立てて忘れていく

騒ぎ立てた人の何%が死ぬまでその事件を覚えてるんだろうか?

きっと被害を被った人しか覚えていない

それは悪い事なんかじゃないはず

人が忘れるのはごく自然の事

誰も忘れた事を責めたり出来ない

だからこそ前を向いて生きていられる

漫画の中でBJは言う

「3000万で命が助かるんだ、安いもんだろう?」

これだけを聞けば、がめついイメージしか出てこないかもしれない

実際に自分に突きつけられたらワカラナイ

でも、きっと忘れる事は出来ないだろう

命の価値が本当にどれだけのモノなのか

それを考えさせられる

考えさせられた時は色んな事が思い浮かぶだろう

そこで初めて、ごく普通に生きている幸せが認識できるのかもしれない

普通に生きていられる幸せ

BJは自分が嫌われる事により教えてくれているんだろうか、、、