「ワタシハ ダミアンデス。カナダジンデス。プロレスファイターデス。
ニホンゴハナシマス。ニホンノプロレスオタクデス…。」
カナダからの手紙(実際はメールだが)は、ダミアンこと、マックスから届いた。
それから3ヶ月後、私はマックスと会った。
カナダのモントリオールから、英会話と仏会話の講師として日本にやって来た彼は、
カナダのインディー団体IWSで「ダミアン」の名でプロレスラーをしていた28歳。
ケベック州モントリオールは北米のパリと呼ばれ、住民の大半がフランス系で、第一言語がフランス語。
フランス語と英語のバイリンガルが殆ど。家庭での会話はフランス語が多数という事で、マックスもどちらも話せるバイリンガル。
彼は中学生の時に、1996年5月に川崎球場で行われたFMWの試合のビデオを観て、それ以来、日本のプロレスが大好きになったそうだ。
実は、その試合を私は妻と友人の3人で、川崎球場まで観に行っていたのだ。
日本のプロレスと日本への熱い気持ちを上昇させつつ彼は、高校、大学と経て、自分自身がカナダでプロレスラーになっていた。
頭部の怪我を理由に、引退する事となった彼は、大好きな日本へ行く事を決め、本当に日本へ上陸してしまった。

ダミアンの引退試合が収録されている、IWS「2008 VIOLENT VALENTINE」
大学では、日本語を専攻していたので、ひらがな、カタカナは、ほぼ読む事が出き、好きこそものの上手なれで、「後楽園」、「新宿」、「新木場」等のプロレスに関係する場所は漢字でOKという有り様だ。
高校時代のエピソードでこんな事があったそうだ。
大好きなFMWのビデオを学校で先生に見せたら、大仁田やポーゴの試合を観てあまりの過激さに驚いた先生が、
マックスの自宅に電話をして、親に「お宅のお子さんは正気か?」と余計な心配をされたそうだ(笑)
現在は千葉県内のホストファミリー宅に住んでおり、彼のスケジュールはとにかく忙しい。
週末は全てプロレス観戦。主にインディーを攻めていて、日に二会場足を運ぶ事もざら。
後楽園、新宿フェイス、新木場ファーストリング等に良く行くそうだ。なので、漢字もOKなのだ。
彼のデジカメもフル回転で、会うと必ず撮りためた写真を見せてくれて、
「○ガツ○ニチ、○○サント」
「オオサカデ、オコノミヤキ」
「ホストファミリーノ、オカアサン」
「シオカラト、キムチ」
などのバラエティーに富んだ、楽しい写真と話で、私を楽しませてくれる。
ラーメン大好き。外国人にはめずらしく、生魚もOKで、タコとイカが好き。
塩辛、キムチも良く食べ、韓国料理等のスパイシーフードをこよなく愛し、
ホストファミリー宅の冷蔵庫にも、マイ塩辛やマイキムチを常備しているそうだ。
一緒に食事へ行き、鍋を食べた時には、私と私の妻の取り皿へ、
「シュリンプオッケー?」
「ポークオッケー?」
と聞きながら、取り分けてくれるという気の効きよう。
出かけた先で、私より道に詳しかったりと、日本人より日本の事が詳しいのでは?
と思う場面も多かったりと、何だかわからないが、こんなに日本を好きになってくれてありがとうと言いたくなる。
もしかして、彼の事か?と頭をよぎった方がいらっしゃったら、
そうです!!彼がマックスです!
とにかく明るくて優しい青年なので、「アーユーダミアン?」と声をかけてみて下さい。
きっと仲良くなれますから!!

新宿のキラー・カーンさんのお店「ちゃんこ居酒屋 カンちゃん」へ行ったとき。
フリーバーズのホームページ
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