いつもお世話になっております。

こんにちはサイト運営者の健です。( ^)o(^ )

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「自殺なんて一度たりとも考えたことがない」という人にはピンとこないかもし

 

れませんが、この世には、『生きて存在すること』にまったく意味を見出せ

 

ず、苦しみぬいた挙げ句に、プツンと糸が切れたように死んでしまう人がた

 

くさんいます。
 

 

 

それは「弱いから」でもなく、「自堕落だから」でもない。生きていることが、苦

 

しいから。
 

言い換えれば、誰にも愛されず必要ともされず、一番身近な人間からも見

 

放されて、心の拠り所をなくしてしまった人間の『ついに力尽きた姿』なので

 

す。

 

 

かといって、「死にたい」と口にする人が、右手にロープ、左手にカミソリを持

 

って、今すぐ本気で死ぬつもりで言っているか―といえば、必ずしもそうでは

 

ありません。
 

「死にたい」という言葉は、一つの表現。
 

つもりつもった苦しみや、行き場のない思いを「死にたい」という言葉に託し

 

て語っているケースが大半ではないかと思います。
 

人が「死にたい」という時、それは「死ぬほどの苦しみをわかって下さい」と

 

いうSOSであると同時に、明日を生き抜く力を求めている瞬間でもあるので

 

す。

 

 

 

だから子どもに限らず、大人でも、誰かが「死にたい」と言ってきたら、「そう

 

か」とまずは受けとめてあげて下さい。
 

驚かないで下さい。
 

逃げないで下さい。
 

茶化さないで下さい。

 

「死の願望」は「生きたい」という気持ちでもあります。
 

人がそれを口にする時、「死ぬ方法」ではなく、「明日を生きぬく力」を探して

 

いるのだということを、まずは理解してあげて下さい。

 

次に、その人が勇気をもって打ち明たことを褒めてあげて下さい。
 

「打ち明けてくれて、ありがとう。とても勇気がいったでしょう」
 

「よく言葉にして言ってくれた。本当にありがとう」

 

なぜかと言えば、それを人に告白するのは、大変勇気がいるからです。
 

ネットの掲示板のように、どこの誰かもわからない匿名で告白するのと違

 

い、現実の人間関係においてそれを口にするには、打ち明ける方も多大な

 

リスクを覚悟しなければなりません。
 

もしかしたら、笑われ、軽蔑されるかもしれない。
 

親友だと思っていた相手に、冷たく突き放されるかもしれない。
 

 

その為に、今以上に絶望的な気持ちになるかもしれないのです。

 

にもかかわらず、あなたという人を選んで、打ち明けてくれた。
 

その勇気にまずはエールを送ってあげてほしいと思います。それは、その

 

人にまだまだ「問題を解決する能力がある」という証だからです。
 

今、死ぬほど苦しんでいるにもかかわらず、死にたい気持ちをカミングアウ

 

トできたその強さにこそ、まわりは希望をもつべきだと思います。

 

 

それから後は、ひたすら聞き役に徹すること。間違っても、説教しないこと。
 

たとえば…

 

「命を粗末にしたらダメだ。頑張って生きないと」
   ↓
命を粗末にしたのは、本人ではありません。その人を粗末に扱ってきた人

 

間がいるから、本人も粗末なもののように思い込むのです。
 

がんばって生きられるのなら、誰も「死にたい」などと思いません。がんばり

 

続けて、今にも力尽きそうだから「死にたい」と思うのです。

 

 

「この世には生きたくても生きられない人がいっぱいいるんだぞ」
   ↓
『肉体の死』も『心の死』も重さは同じだと思います。
 

 

死ぬほど苦しんでいる人は、心がすでに死にかかっています。「心で生きた

 

くても生きられない人」にも苦しみを叫ぶ権利はあります。

 

「みんな辛くても頑張って生きているのに。甘えるんじゃない」
   ↓
努力するにはある程度、心の健やかさが必要です。上記の言葉は、40度の

 

高熱を出している人に「お前もこの山道を登れ、みんな努力して歩いている

 

じゃないか」と言っているのも同じです。
 

「死にたい」と思っている人の心は、高熱で死にかかっている病人と同じで

 

す。まずは熱を下げて、健康な状態に戻すのが先決です。

 

たしかに、相手の話を聞いていると「この人にも非があるのではないか」と

 

思うようなことがあるかもしれません。
 

そういう時、「その考え方はおかしいんじゃない。もっと気持ちを明るく持たな

 

いと」なんて、説教したくなることもあるでしょう。
 

でも、それを言ったらダメなんです。

 

 

 

 

 

 

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