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こんにちはサイト運営者の健です。
誰もがもっている怒りの感情ですが、怒りを感じたあとで
嫌な気分になることはありませんか?それはもしかした
ら怒りだけを伝えて、本当の気持ちを伝えていないから
なのかもしれません。
怒りは本当の感情ではない
皆さんは“怒り”という感情が「二次感情」であることを
ご存じでしょうか?
心理学では「怒りは本当の感情ではない。怒りの奥に本当
の感情がある」といわれています。
私達が最初に感じる感情を「一次感情」といいます。
具体的には「心配・不安・さみしさ・落ち込み・悲しみ・
悔しさ・期待・安心・喜び」などの感情のことをいいます。
一次感情は早いスピードで二次感情に変わるので、
最初に感じた感情は心の奥に押しやられて、
自分は怒りしか感じていないと誤解をしている人が
とても多いのです。
一次感情が大きければ大きいほど、二次感情も
大きく表現されます。つまり「心配・不安・さみしさ・
落ち込み・悲しみ・悔しさ・期待・安心・喜び」が大きい
ほど、大きな怒りになるわけです。
怒りの多くは一瞬でわいてくるので、一次感情が
なんであったのかに気がつくだけの“隙”が
ありません。自分でも認識しにくいのです。
ゆえに「怒りは感情のふた。怒りの下に本当の
気持ちがある」といわれることもあります。
怒ることで本当に伝えるべき言葉を押しつぶして
いるわけですわけですから、それは素直なコミュニ
ケーションとはいえないのです。
怒りの奥に本当の気持ち
私達がいかに素直なコミュニケーションをしていないのか、具体例でご紹介したいと思います。
<1.心配が怒りに変換された例>
恋人が何の連絡もなくデートに遅刻してきたときの会話
彼:「遅くなってごめん!」
彼女:「あなたはなんでそうなの?連絡ぐらいしてよ!」
これは心配が怒りに変換された例です。彼を待っている間に「もしかしから事故にでも巻き込まれたのではないか
しら」と心配をしていたので、やっと現れた彼の顔を見た瞬間に怒りに変換されたのです。
<2.さみしさが怒りに変換された例>
映画を観に行く約束をしていたが、急な用事で行けなくなったときの会話
夫:「ごめん。急に仕事が入ってしまった。明日の映画は君だけで行ってきて」
妻「あなたはいつも仕事ばかりね。ひどいわ!」
夫とのデートを楽しみにしていた妻は、約束が守られなかったことで「私のことなんてどうでもいいんだ」というさみ
しさが怒りに変換されたのです。
このように最初に感じているのは、心配やさみしさという感情です。それがすぐに怒りに変わるので、ちっとも素直
な気持ちを伝えていないことがおわかりいただけたでしょうか。
怒りは一瞬のことで、なかなか自分では制御しにくい感情です。誰だって怒ってしまうことがあるかもしれません。
でも、怒り奥に本当の気持ちがあるとわかると、コミュニケーションに変化が起こせるかもしれません。
さみしい時ほど怒ってしまう、心配な時ほど怒ってしまう、悲しい時ほど怒ってしまう、甘えたい時ほど怒ってしまう
など、いろいろな本当の気持ちがあるのです。
あなたはどうでしょうか?もし最近怒りを感じたことがあるのならば、その奥にある感情がなんであったのかを振り
返ってみると良いかもしれません。
どうしたら素直な気持ちになれる?
「怒りの奥に本当の気持ちがある」と気がつくことができたら、その気持ちを怒りにしてしまうのではなく、一次感情
を素直に相手に伝えてみませんか。
伝え方としては、相手を主体にした「ユー(You)メッセージ」ではなく、自分を主体にした「
アイ(I)メッセージ」が役立ちます。
「あなたはなんでそうなの」「あなたはいつも仕事ばかりね」のような相手を主体として非難するような言い方を避
けて、自分を主体にして伝えることが大切です。
人は非難されると心を閉ざす習性があります。理屈のうえでは、相手の言っていることが正しいとわかるのです
が、気持ちのうえでは受け入れられなくなってしまうのです。
「連絡がないと、事故にでもあったかもしれないと、私はすごく心配だったのよ」「一緒に映画を観にいくことをすご
く楽しみにしていたから、私はすごく残念だわ」というように「私」を主語にして素直な一次感情を言葉にしてみま
しょう。
「私は心配した」「私は残念に思う」「私は悲しい」「私は困っている」
と言われれば、自然とその気持ちのほうに共
感したくなるものです。気持ちに寄り添いたくなるのは、人間の習性でもあるのです。
素直な一次感情を伝えることは、人間の習性にあったコミュニケーション法だといえるのです。
ぜひアイメッセージを使ってみてくださいね。
お読みいただきありがとうございました。
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