お読みいただきありがとうございます。

こんにちはサイト運営者の健です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この話は、ある方の感動の手記です。

 

 

主人は福岡の菓子会社・

 

明月堂の五男坊で、

 

営業部長として会社を支えていました。

 

 

 

その面倒見のよさで人々から親しまれ、

 

たくさんの仕事をこなしていましたが、

 

無理をして命を落としては、

 

元も子もありません。

 

 

私は、

 


「まずは身体が大事だから、

 

仕事は二の次にして

 

細く長く生きようね」

 

と言いました。

 

 

 

 

しかし主人は

 

 

「精一杯生きるなら、

 

太く短くていいじゃないか」

 

と笑って相手にしないのです。

 

 

 

この言葉を聞いて

 

私も覚悟を決めました。

 

 

 

 

10年という限られた期間、

 

人の何倍も働いて

 

主人の生きた証を

 

残したいと思った私は、

 

 

 

 

専業主婦として歩むのをやめ、

 

会社の事業に

 

積極的に関わっていきました。

 

 


 

しかし平成15年、ついに主人は

 

肝不全で倒れてしまいました。

 

 

 

 

手術で一命は取り留めたものの、

 

容態は悪化し

 

昏睡に近い状態に陥ったのです。

 

 

 

 

肝臓移植が私の肝臓では

 

適合しないと分かった時、

 

 

 

 

名乗り出てくれたのは

 

当時21歳の長男でした。

 

 

 

手術には相当の危険と激痛が伴います。

 

万一の際には、命を捨てる覚悟も必要です。

 

 

 

私ですら尻込みしそうになった

 

この辛い移植手術を、

 

長男はまったく躊躇する様子もなく

 


 

「僕は大丈夫です。

 

 父を助けてください」

 

と受け入れたのです。

 

 

 

この言葉を聞いて、

 

私は大泣きしました。

 

 

 

 

手術前、長男はじっと

 

天井を眺めていました。

 

 

 

 

自分の命を縮めてまでも

 

父親を助けようとする

 

息子の心に思いを馳せながら、

 

 

 

 

私は戦場に子どもを送り出すような、

 

やり場のない気持ちを

 

抑えることができませんでした。

 

 

 

 

そして幸いにも手術は成功しました。

 

 

長男のお腹には、

 

78か所の小さな縫い目ができ、

 

 

 

それを結ぶと、

 

まるで「人」という字のようでした。

 

 

 

長男がお世話になっている

 

神戸の洋菓子店のオーナーさんが

 

見舞いに来られた時、

 


手術痕を見ながら

 

 

 

「この人という字に

 人が寄ってくるよ。

 君は生きながらにして

 仏様を彫ってもらったんだ。

 お父さんだけでなく

 会社と社員と家族を助けた。

 この傷は君の勲章だぞ」

 


とおっしゃいました。

 


 

この一言で私は

 

どれだけ救われたことでしょう。

 

 

 

お腹の傷を

 

自慢げに見せる息子を見ながら、

 


 

私は「この子は私を超えた」

 

と素直に思いました。

 

 

 

と同時に主人の病気と

 

息子の生き方を通して、

 

私もまた

 

大きく成長させてもらったと

 

感謝の思いで一杯になったのです。

 

 

 

 

どんな立場の人でも

 

人生が好転していくキーワードとは、

 

『家族』 です。

 

 

 

不思議なほど、

 

 

 

家族を大切にする者は栄え、

 

家族を大切にできぬ者は衰退する。

 

 

 

家族に勇気を出せる人が、

 

部下や同僚にも勇気を出せる。

 

 

 

 

どれだけ稼いでいる人でも、

 

家族と向き合えないとなぜか

 

ビジネスが萎んでいったり、

 

 

 

 

 

逆に、家族と向き合っただけなのに、

 

なぜか人生が好転していったり。

 

 

また精一杯向かい合わせて頂きます。

 

 

 

 

 

大切なみなさん、

 

どうか今日も素晴らしい一日と

 

なられますように。

 

 

 

 

 

 

 

 

お読みいただきありがとうございました。

アメノミナカヌシ様お助けいただきありがとうござます。