「コンプリメント」って何?

 

と思う日本人が多いと思います。

コンプリメントという行為を知らないのですから、その習慣が乏しい国ということなのでしょう。

 

コンプリメントとは、相手に敬意を表すということです。

 

どうしてもその人が嫌いで褒める言葉や感謝の気持ちが持てないとしても、相手の存在、行動(結果がどうであれ)を承認することはしてもよいではないでしょうか?

 

今日の首相辞任の記者会見で、記者の質問の際、コンプリメントを表した記者は数名だけでした。

 

ジャーナリズムは権力を監視しけん制する役目がありますし、記者個人が、政権に批判的な考えあるのは自由ですし、当然です。

 

でも、政界、財界のトップなどと関わり、重要な情報を集め、言葉を操り、世間に見解を発表できる特別な仕事をしている人々の態度として、がっかりしました。

 

日本人はコンプリメントの言葉を口にしないことで、人間関係の構築や、交渉事で大きな損失を被っていることに気づいていません。

 

どのような意見を持とうとも、リレーションシップというのは、双方が敬意を払うことで成り立つもので、それを言葉に表すというのは、対等に「腹を割って話す」ことの大切なきっかけになると思います。

 

自分がコンプリメントの言葉を発することで、相手だけでなく、自分も気持ちがよくなるという経験をもっと多くの人にしてもらいたいです。

 

ふだん、職場やメールで「お疲れさまです。」と反射的に言えたり、書いたりしているはずなのです。

手強い相手、苦手な人、肝心な時にこそ、心を込めて、コンプリメントすることを意識してやってみませんか?

 

きっといいことが起こりますよ。