キャリアデザインのセミナーやワークショップでお決まりだったのは

 

「長期のビジョンを描く」

 

でしたが、世界情勢や市場経済、災害、パンデミックやらで数年先どうなっているかわからない今、10年程度の長期ビジョンを描きそこにつながる目標・行動計画をつくっても思い通りにはなかなかいきません。

 

コロナでリモート勤務が当たり前になったように、環境変化で働き方が変わったり、新しい技術を導入・運用していくようになっています。

また、また毎年大きな災害に見舞われ、いつ自分が被災するかわかりません。

思っている以上に状況変化が頻繁に起こり、現状が維持されることを前提として計画してもそのとおりに進めにくくなります。

 

ではどうすれば?

変化を受入れ、軌道修正をすること、シナリオを複数持っておくことが大切なのではないでしょうか。

 

変化、シナリオに応じて、必要な知識やスキルを身につけて、自分をちょっとずつアップデートしていけば、気づいたら

 

「これならなんとかやっていけそうだ。」

「苦境もあったけどなんとかやって来られたな。」

 

と思えるかもしれません。

その時その時にやれることをやったら、自分の立ち位置に納得できるでしょう。

 

さて、ワークショップを提供する側のキャリアコンサルタントやキャリア開発に関わる人たちは、ワークショップの終わりに長期キャリアビジョン、目標、行動計画を立てるコンテンツを長年続けて安心していたら、もう見直しをしたほうがよいですね。

キャリアコンサルタントも進化していきましょう!

11年前フリーランスになった時から続けている退職者向けキャリアコンサルティングの先輩で、私が仕事を引受けることの背中を押してくださった方が、この仕事について区切りをつけるとのご連絡をいただきました。

 

苦労した局面を乗り越えたり、仕事以外の課題を抱えながらなんとかやっていくということをお互い励まし合いながらやってきましたので、淋しい想いが湧きましたが、まずは本当に感謝です。

 

転機を迎えるということは、次の新しいステージがあるということです。

変化の激しいこの世の中では、自分が想定していないのに転機が勝手にやってくるということもよくあります。

それでも新たな環境への挑戦は、自分自身がやっていくしかない。だから自分で思うとおりに切り開いていくチャンスにもなりえます。

その挑戦の前に休息も必要かもしれません。

そんなに簡単にキラキラしたチャンスに巡り会うということもないかもしれませんが、自分の足で進める歩数だけとりあえず歩いてみると、きっと新しい景色が見えてきます。

 

大きな転機ではないときでも、新しい景色を観られるような行動が必要なのかもしれません。いつもと違う角度、違う高さなど、立ち位置を変えてみると何か発見があるかもしれません。

 

先輩のご連絡でふとそんなことを感じました。

キャリアコンサルティングに関する学びの場で、「一歩の踏み出し」を促す支援をするのがキャリアコンサルタントの役目という話がよく出ます。

 

でも、「一歩の踏み出し」とはどういうことかについては、それぞれのキャリアコンサルタントによって解釈が違うかもしれません。

「行動変容」という表現をすると共通認識を持ちやすいのですが、結局「行動変容」とは、どういうことができたら「行動変容」なのかと同じ疑問にぶち当たります。

 

私自身、ここ数年の悶々としていた状態から、今年になって直接人に会うことを増やしたり、新たな勉強会に参加したことは、「よし、一歩の踏み出しができたぞ」という心持ちです。

 

でも、悶々としていた気持ちが晴れ晴れしたわけではなく、新たな行動によって、自分はどうしたいのか、どうなりたいのかは、さほど明確ではありません。

 

組織に所属していたら、目標管理で評価されますから、否が応でも明確な目標を立てる必要もありますが、単年度の会社の目標を達成するために何をするかに留まってしまうことが多いのではないかと思います。

 

自分自身が、少し前の自分より「ちょっとイケてるかも」と感じられたらうれしい。そして、そう感じられる要因が何か、何をしたからそうなったのかを自分の中でわかることが大切なのだと思います。

逆に、うまく行っていないときも、どうしたからうまくいっていないのかを振り返ることも必要。

 

人生は「イケてる」「うまく行かない」の繰り返しだから、イケてるときは似たような行動を続けてみる、うまく行かないときは行動を変えてみる。そうすると、少しずつだけど、生き方を学び、ちょっとずつ成長するのではないかと思っています。

必ずしも、大きな目標を掲げて、無理して頑張ることをしないと成長しないということでもないように思います。

 

今すぐできる小さな目標を今日やってみて、「できた」というのが「一歩の踏み出し」で、その結果をまた明日につなげていくのが行動の習慣化。一歩でなく、半歩でもいいと思います。

 

ここ数年、私ができた一歩の踏み出しからの習慣化は、コロナ太りがきっかけで、毎朝ウォーキングとランニングをすることです。習慣化のアシストをしてくれたのは、人ではなく、ウェアブルでした。

 

自分を変えたいと思う時には、支援してくれるリソースは絶対に必要です。それはキャリアコンサルタントという人かもしれないし、デジタルツールかもしれませんし、両方を使うとよいかもしれません。

とにかく自分にとっての信頼できる「仲間」が重要。

 

極端な無理をせず、半歩、一歩進めることを継続する。

独りでなんとかしようとせず、助言、支援をしてくれる人、モノを使う。

 

あと、もうひとつ大切なのは、期待していた結果にならないときも「まぁ、いっか」とその時の自分をとりあえず受け入れること。

 

さて、今朝は雨でランニングできなかったけど、まぁ、いっか。買い物がてらのウォーキングだけするとするか。

 

 

 

 

 

3年もブログをお休みしていました。

コロナ禍の影響だけでなく、振り返るともう少し前からどんよりとしており、
2020年で個人的にも大きな環境の変化があったことで、
なんだか地下に潜ってもぞもぞしていたのだなと
今、感じています。

そんな期間を経て、今年になって少し行動したい気分になったようです。

なぜ変化が起こっているのかは自分でもまだよくわかっていません。

ですが、キャリアコンサルタントとして、自分を見つめてみようと思っています。

このブログも、どれくらいのインターバルで更新できるようになるかわかりませんが、

閉めずにゆるくやろうと思います。

 

 

「コンプリメント」って何?

 

と思う日本人が多いと思います。

コンプリメントという行為を知らないのですから、その習慣が乏しい国ということなのでしょう。

 

コンプリメントとは、相手に敬意を表すということです。

 

どうしてもその人が嫌いで褒める言葉や感謝の気持ちが持てないとしても、相手の存在、行動(結果がどうであれ)を承認することはしてもよいではないでしょうか?

 

今日の首相辞任の記者会見で、記者の質問の際、コンプリメントを表した記者は数名だけでした。

 

ジャーナリズムは権力を監視しけん制する役目がありますし、記者個人が、政権に批判的な考えあるのは自由ですし、当然です。

 

でも、政界、財界のトップなどと関わり、重要な情報を集め、言葉を操り、世間に見解を発表できる特別な仕事をしている人々の態度として、がっかりしました。

 

日本人はコンプリメントの言葉を口にしないことで、人間関係の構築や、交渉事で大きな損失を被っていることに気づいていません。

 

どのような意見を持とうとも、リレーションシップというのは、双方が敬意を払うことで成り立つもので、それを言葉に表すというのは、対等に「腹を割って話す」ことの大切なきっかけになると思います。

 

自分がコンプリメントの言葉を発することで、相手だけでなく、自分も気持ちがよくなるという経験をもっと多くの人にしてもらいたいです。

 

ふだん、職場やメールで「お疲れさまです。」と反射的に言えたり、書いたりしているはずなのです。

手強い相手、苦手な人、肝心な時にこそ、心を込めて、コンプリメントすることを意識してやってみませんか?

 

きっといいことが起こりますよ。