ブログをサボり続けておりました。
書く気持ちは持ち続けていましたが、長い間実行できず。
今日、行動に移せたのは、やはり今日という日が3.11という、多くの人にとって人生観が変わったり、人生そのものが変わった忘れられない特別な日だから。
このブログは私がフリーランスになって始めたものなので、2012年スタートで、3.11の記録はありません。
2011年3月11日は、企業で人事の仕事をしていました。
地震に慣れていない外国人は半泣きだったり、驚いてビルの上層階から階段で一目散に逃げてしまった人たちもいました。
歩いて帰宅する社員には、水や避難食などを配りました。そのときパニック時の群集心理のようなものを見ました。
我先にと社員が押し寄せ、持って歩いて帰るには重すぎるのではと思うほど複数のペットボトルを手に取っていました。
今のコロナウィルス騒動でトイレットペーパーを奪い合うように。
いつもは冷静な人まで、周囲が慌てていると不安になって同じ行動をとってしまう…
部門の統括をしている管理職も、緊急時にその人の本質が見えたような気がしました。普段目立つタイプではない人がとても頼りになったり、残念ながらその逆の人もいました。
私は人事部門の管理職でしたので、社員全員の安全をケアする役目として、一晩オフィスに留まりました。帰宅できない社員、仕事上留まらなくてはならない社員が多くいました。
余震が何度もあり、TVでは津波のニュースで皆どんどん不安になっていました。数時間置きににオフィスを見回り、具合が悪くなっている人がいないか確認をしました。
12日の昼には交通機関が動き出し、残っていた最後の社員を駅まで送りました。
その後、BCP担当の同僚が参加しているマネジメントと緊急電話会議が終わるのを待ち、ようやく一緒にオフィスを出ることができました。ヘルメットをかぶって地下鉄に乗ったのを覚えています。
週明け以降は福島の原発事故による事業継続計画の仕事にとっぷりでした。
あのとき日本発信の情報があてにならないと、米国を中心とした海外の情報を見ながら対応を検討していました。
現在のコロナウィルス対策も、国内で言われていることは何が本当なのか、政府の方針は何を根拠にしているのかはっきりせず、猜疑心が広がります。
私たちの国、日本は9年の間、何を学んでどう成長できたのでしょうか?
技術は発達し、生活が便利になるなどプラスのこともありますが、試練を経験したことで、国民の成熟度が上がったかはわかりません。
3.11で、いつもある日常が明日もやってくるとは限らないと学んだはずなのに、忘れかけていたところにコロナウィルスがやってきました。
この有事のときに、もう一度、何が本当に大切なことなのか、やるべきこと、やめること、やりたいことをしっかりと考えて行動します。
*「行動したい」ではなく、「行動する」と宣言することで決意を固くします!
みんなが明日も無事に過ごせますように。