私は、1週間の入院を経て、東京に戻って来ました。

何だか、周りに気を使われるのも疲れるし、周りが止めるのも聞かず、

一人になりたかったのです。まだ、肺炎は治りきっていなかったのですが

東京が恋しくて、何故か私の、ホームグランドでした。

でも、アパートに帰っても一人。夫の遺骨と一緒にいました。

ただ、引っ越しもしなくてはならず、片付けなければいけないことは山の

ようにありました。夫の、山のような本の山。物が捨てられない夫の物。

メモにやるべきことを書いて、残った時間は、現実逃避。ひたすら数独を

やりました。私に中にある依存症のようなものをこの際、使おうと思いました。

かつて、ファミコンにはまってしまい、抜けるのに苦労しました。ストレスの

ある時に、はまりやすいようです。毎日毎日、狂ったようにひたすら数独をやりました。

頭が疲れて何も考えられず、寝る事が出来ました。それでも時折、

号泣しました。人間の感情というのは不思議なもので、完全に泣いてもいい。

誰にも気兼ねなく泣けると判ると、号泣は数分で収まってしまいます。

これが泣いてはいけないと思うと、中々感情のコントロールが効かなくなります。

そうして、2か月をやり過ごしました。

この続きはまた、今度。  読んでくれてありがとうございます。