2013年9月17日(火) 読了



ヘルマン・ヘッセの『車輪の下』、遅ればせながら読みました。



たったひとつの冴えたやりかた



ハンス少年の苦悩と
淡過ぎる青春の日々を描いた作品。


感受性と才能に溢れたハンス少年を車輪の下へ追い詰めたのは
周囲の期待と厳格過ぎる教育制度でした。

すべてから逃げ出し、
それでもなお青春の病に苦しめられて
希望と落胆を繰り返すハンス少年。

そしてハンス少年の迎える悲しい最期について
厳密な理由は語られていません…



美く詩的な文章で綴られた少年たちの繊細な心情に引きこまれました。
ハンス少年の描いた憧憬には切ない想いを抱かずにはいられません。


これほどにハンスやその無二の友人のハイルナーが生々しさを帯びているのは、
著者が自身の青春時代を投影しているからに違いありませんね。