【転記】障害者を見て笑って何が悪いの? | 矯正知力〇.六

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メモ的ブログ

以下、mixiの猫王さんの日記より転記。

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『NGワードを言ってみるのもいいんじゃね?』

被災者の心を傷つけるNGワード「絶対に明日はやってきます」

人を傷つけてから、気づくこともある
自分の言動で、誰かを傷つけてしまったとき
相手の傷ついている様をみて
そのときになって、学べるものがある
そういうことを繰り返して人は成長するもんでしょ?

人間って、そんなに賢くないから
経験してはじめて、得心することって、よくあるんじゃない?
もちろん、経験しなくても想像したり共感できることもあるから
それは否定しないけどね

相手の状況や心情がよく分かってないのに
とりあえずこういう言葉はNGだから言わないようにしよう
そういう態度って
ただ失態しないように振舞っているだけの偽善じゃない?

同じ偽善でも、ボランティアなどの支援はいいよ
現実、困窮している状況があって
そこに物理的な支援をするわけだから
それはどんどんやればいい


世の中、天才ばかりじゃないから
また、人は不均等に成長するから
経験も違うから
誰かにとって常識的なことでも
他の誰かにとっては分からないこともたくさんある

その場で間違ったことを責めて封じ込めるばかりじゃなくて
失敗をしながら、成長するもんでしょ

今回の震災だって
そういう生のぶつかりがあって
はじめて、大変さを知る人もいるんじゃないの?

なにがNGかと、わざわざ教えてくれるより
間違ったときや人を傷つけてしまったときに
そこで何を感じるか、考えるか
そういう感性や知性を磨くことを教えてくれたり
訴えてくれるほうがいいな


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被災者の心を傷つけるNGワード「絶対に明日はやってきます」
(NEWSポストセブン - 04月21日 16:14)

 慰めようと思って発した言葉に、被災者の心が傷つけられることもある。

「ボランティアの人たちには感謝している。でも、“大丈夫です。絶対に明日はやってきます”“お気持ちはわかりますよ”なんて同情の目でいわれても、あんたたちにわかるわけがないとつい思ってしまう」(仙台市の避難所にいる40代女性)

 気仙沼市在住の50代男性は、被災後2週間ぶりに発見された父親を弔う通夜の席で、参列者の一人にこういわれたという。

「遺体が見つかってよかったですね」

 男性が“遺体だけでも見つけてあげたい”と必死に探し続けていたのは確かだ。遺体が見つかったときには、安堵も覚えたという。

「それでも、死んだのに“よかったね”なんて、人にいわれたくないんです。逆の立場だったらどんな気持ちがするか考えてみてほしい」

 精神科医でたかはしメンタルクリニック(岩手県宮古市)の高橋幸成院長はこういう。

「自宅に家族、仕事も失い、自分だけが生き残ったと苦しんでいる個々の人たちはがんばろうにもがんばれない。虚しく響くだけです。“今日1日を生きましょう”、私はそう話します」

※週刊ポスト2011年4月29日号

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◆次に、論じ方としては不十分なんだけど
つぶやきで書いたものを、そのまんま再掲載
対話相手の方のお名前は伏せさせていただきます


猫王:ローラのニュースでどうしても日記書きたい。でも凄く眠いし体力も限界だ。アレは正しく書ける人は、居る事は居るけどかなり少ないだろう。障害者をみて笑うのが何が悪いのか?むしろ笑ってもらうことが第一歩なんだよね。障害者運動を正しく知ってる者は書ける


猫王:「障害者を見て笑うなんて酷い」なんていう人は、障害者の人権(の問題)について、全く分かってない


某氏:僕は昔からいっつも話のネタにして笑ってますよ。リアルにあんま差とか考えてないのでw 当人が嫌な思いしなければ別に良いかと。嫌な思いをさせるのであればしませんけど・・。というか本当は、中国人、韓国人に対しても同じことをしたいんですけど、昨今の情勢で出来なくて困ってます><


某氏:世の中全てが平等になれば、あえて差別するのはギャグで済むのにな。BBCやMTVやFOX見てるとあっちではギャグとして障害や血をネタに人をバカにする反面、年齢・性別・人種・障害の有無等関係なく色んな人が番組に出てます。


某氏:差別の根絶までは行ってないんでしょうけど、まあ障害を持った方も普通の人と同じように社会進出してて、普通の人と同じようにお互いを笑いあったり出来ると。日本がそこに追いつくのには、どれぐらい掛かるんだろう・・・音楽業界はわりと自由ですけど、そっちはそっちで「何でもやっていいじゃん」ってノリだしなぁ


猫王:某氏今回の論旨と関係ないですけど、私がアメリカのボクシングジムで遊んでたときに 日本人が白人とスパーするとき黒人から「白人野郎なんてぶっ飛ばしてしまえ!」と声が飛ぶんです。最初はビックリしましたけど、そこから良く考えて。。。


猫王:差別用語が普通に飛び交う社会じゃなければ、真に差別は無くなったとは言えないんだなと。在日の仲の良い友人とは、差別用語飛び交う会話してますw 向こうからも「アンタは知らされてないだけで親の代で帰化してんだ。国へ帰れ!」とかそんな話をしてゲラゲラ笑いあってます


某氏:やっぱりありますよねw 安心しました。僕も大学でロシア人に「お前みたいなのがいるから日露戦争でロシアを滅ぼしておくべきだった」って言ってぶっ飛ばされたことがあります>< ちょっとまた右翼的意見でアレなんですが、とりあえずは交流してみないと、どうしてもみんな腫れ物を触るようになりがちだと思います><


猫王:当人が笑われて嫌かどうかは、会話してみないと分からないんですよね。要はコミュニケーションの問題に還元されるんです。それ以外の差別など別の問題に絶対に還元できません。勿論一見して相手が嫌がっているが明白なのに会話しなきゃ分からないというのは、頭悪いし性格悪いなって話なんですけど、それ以上ではありません


某氏:なるほど。あくまで差別は社会の仕組みから来るものなのでそっちで改善というわけですね。その理屈なら、普段からマイノリティマジョリティ関係なくギャグで笑い飛ばしている僕が差別について考えることも、別に生き方として矛盾しなさそうですね。


◆こっから重要なこと言ってます


猫王:そもそも障害者が必要以上な哀れみ(偽善)を受けたり、いじめのような笑われ方をするのって、「障害者とはなんぞや?」って事が知られていない事が原因なんですよね。障害者を抱える家族の中でも禁忌の存在として、恥として扱われ隠される。家族ですら障害者のことを理解していなかったりね


猫王: だから障害者はどんどん表に出ていって、俺達はこんな風なんだ。こんなに不便なんだ。だから社会みんなの理解と手助けが必要なんだと、実態を知ってもらわないと障害者問題は解決しないんですよね。それ以外に彼ら(俺もだけど)の人権が獲得できないんです。「害」の字を「碍」の字に代えるなんてもっての他です!


猫王:実際、「害」があるから人権が不十分に侵害されているんだから、字面だけ買えて立派な一人の人間でってやっても、それは醜い偽善です。障碍者は表にどんどん出て、気持ち悪いとか笑われたりして、そこからまず知ってもらって議論を始めることが第一歩です


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参照
【転記】差別とは何か?
【転記】差別をなくすには 差別は社会構造から生まれる
【転記】差別はなぜいけないのか

【転記】差別用語

【転記】なぜ障害者の人権を守るのか?
「障害者がかわいそうだから」じゃない