『ノルウェイの椅子』
序
腰痛をおして、ふつうに最後まで書けそうな 気がするのは、久しぶり
一
僕の娼婦デイジーが聞いてきた。
「お手洗い、どこ?」
玄関がどこにあるかも知らないだろうと思いながらも、あたたかく答えた。
「玄関の横」
なるたけ動いたほうがいいとは知りながらも、まさか体をひねるのは禁忌だし、なんか気恥ずかしいしで、デイジーとはあさっての方向の天幕を僕はただ凝視していた。
きょう書いてるののタイトルは”空の五線紙”。いま色々思い出しながら書いてるのは商子の章。やっぱり、どうも僕はいつも水商売の女性のことばかり考えてるみたい。薄化粧よりもすっぴんのほうが綺麗だった商子。水野商子。
いい女性だった。
これじゃなんか違う。
いい女だった。
そんな僕は、やっぱりノルウェイの椅子に座り続けていた。
でもトイレに立ってみようか。香りでもかぎに。
それとも久しぶりに大学にでも行こうか。単位最低そろえて卒業しないことには。”元暴走族とやらの弁護士”になるのも一興だろうし。物書きになってみるのも二興かも知れないし。
文も音もパクリだけはしたくないけれど。
二へ
Windows8 β版より送信 なんちゃって