近く運用開始、世界最大の科学実験施設「大型ハドロン衝突型加速器」
【Technobahn 2008/2/25 19:15】画像は近く実験開始が予定されている欧州原子核研究機構(CERN)が開発を行ってきたスイスとフランスの国境沿いの地域に建設が進められた大型ハドロン衝突型加速器 (LHC: Large Hadron Collider)の映像。
画像に写っているのはLHCを構成する6つのアトラス(ATLAS)検出器の内の一つ。この装置だけで22x40メートルの大きさを持ち、重量は7000トンにも及ぶ。
コライダー型加速器とは向かい合わせに加速した粒子を正面衝突させるもので、LHCは、史上最大の衝突エネルギーを生成させる能力を持つものとなる。LHCによって衝突した粒子は、画像に写っているアトラス検出器を用いて分析にかけられることにより、現在は理論上の存在でしか過ぎないヒッグス(Higgs)粒子の発見を目指す。
ヒッグス粒子はヒッグス場を量子化した結果、生じたもので、ヒッグス粒子の発見は、素粒子理論上、画期的な成果をもたらすこととなる。
日米欧中などの各国は更に、国際プロジェクトとして1兆円前後の巨費用を投じて国際リニアコライダー(International Linear Collider)を建設する計画も進めている。
これらの実験施設は最終的には核融合炉の実現を目指すものとなる。