希望的観測
はよくない

もしかしたら 
とか
ひょっとして 
とか



あのひとがいつ
わたしを必要としなくなるか

そんなことは
誰にもわからない


わたしの 
この想い 


届いているのかさえ
判らないまま
終わりを迎えるかもしれない


ひた走り
ねじ曲がって
此処までは来たけれど

振り返っても
振り返っても
幸せ

いつも
とても短かった

ほんの僅かの間
夢を見ていただけ

瞬く程の刻

正に
刹那



もし 
今度もそうだとしても

わたしは

忘れられない

あのひとを
きっと


求めてはいけない

追いかけることも
然り

靄のように 
手から滑り落ちる
形を成さない恋心

わたしは
独りで
愛でている



朧気で 
消えて無くなりそうで

だけど何よりも大切な

わたしの
恋心