俘囚冬の陽に心が凍える体温も声さえも伝わらず独り膝を抱いて肌は泡立つも肉は嘆く俘囚として冬に縛られ暖かな春など遥か彼方枷の鍵は己が手の中なのに認めようとも探そうともせず時が過ぎ醜い痕になってしまった夏の創を庇う