閉ざされた路は
過去へと繋がる路

時も
労力も 
惜しむことなく
行き来を続け

確かな路であったにも関わらず
ある時
重い扉が閉められた

彼方側からは
開くことはなく
こじ開けることも諦めた

だから
此方側の
扉も閉めた


あの頃
大切にしていた路


惰弱な心で
扉を閉ざされてしまっては
吾が
開くことは叶わない


軈て
あの頃
見た夢も 
忘れて仕舞うのだろう


途中で絶えて仕舞う路など
始めから無かったのと同じことだ


砂の柱は
崩れ落ちた