休日の夜。

何をするでもなく過ごし、
ぶつ切りの睡眠を経て、
この時間に至る。


たまに、
思い出す。

二年前の今頃から、
去年の夏前までは、
自分はかなり荒んでいた。

ある人物の、
雨より冷たく、
容赦無い心を知り、

矢張り人間ってものは信用してはいけない。
自分の心を晒してはいけない。

そう、
思い知ったからだ。


それなりに年齢を重ねてゆくと、
それなりに恋愛を経験するものだが、
年齢を経た故に、
あることに気付いてしまう。

あゝ
この人は、
私に恋しているのではなく、
恋をしていることに酔っているのだ。

と。

だから、
自分が最優先であり、
自分と、
自分を取り巻く環境を守るためには、
捏造した理由
を用いてでも、
相手を切り捨てられるのだ。

と。


すき

と言う言葉には、
それ程の重みしかないのだと。


そして、
今の彼女と出会った。

お付き合いする前に、
私は、

きみの方から告白して欲しい。

と告げた。


人間不信
の私は、
彼女を、
試した
のだ。


彼女は、
緊張しながら、
慎重に、
私への気持ちを伝えてくれた。

私は、
それを信じて、
もう一度、
人を信じようと思った。


彼女は、
何よりも強く、
私を求めてくれるし、
私はそれに応えたい。

互いに、
存在することの、
高い価値と、
必然性。
其れ等がある。


彼女こそ、
私に恋し、
私を愛してくれる。

私自身を必要とされること。


それが私の、


だったのだ。


早朝に、
戯言を書いた。

お付き合い頂けたなら、
感謝である。