陽を避けつつも
美しく咲く花よ



ひとつひとつ

繊細にして華やか


日陰に在りても
姿隠せず


風に向かう強さは無く


夜に俯いてしまう


そんな撫子



私の目に映るあなたは

撫子



花の色は
薄まらぬ血の赤








だからこそいとおしい